旋法⑤
土日は他の方向に行ってしまいましたが、今日は予告通り、和声法以前の西洋音楽の世界に行ってみたいと思います。
とは言っても、あまり明確なことは言えないんですよね(笑)。
グレゴリオ聖歌という音楽がかってあったのですが、その分析のために「教会旋法」というものが「発見」されたからで、グレゴリオ聖歌を実際に制作していた方が、本当にそう考えて作っていたかどうかは分からないんですよ。
というよりは他の一般的な音楽理論同様、実際の音楽を分析した上で作られたものでしかないからです。
また、そもそもその当時は「芸術」という概念は無く、音楽も宗教の付属物的な存在でしかありませんでした。
なので分からないことの方が多いんですよ。
まあ分からないことをいつまでも書いていてもしょうがないので、とりあえず先に進みましょう。
で最初に旋法として理解されたのは8種類でした。
ドリア旋法
ヒポドリア旋法
フリギア旋法
ヒポフリギア旋法
リディア旋法
ヒポリディア旋法
ミクソリディア旋法
ヒポミクソリディア旋法
の8種類です。
これってジャズをやっている方だと結構驚くんですよね。
「ヒポ」って何、みたいな。
基本的な終止音は4つあって正格が何も付かない方、「ヒポ」が付くのが変格と呼ばれるものです。
ざっくり言うと正格の場合、終止音=最低音=主音となるのに対し、変格の場合は終止音=主音ですが、最低音ではない、という点が特徴です。
確か記憶に間違いなければ、主音の4度下の音が最低音になったはずです。
ご興味のある方は調べてみてください。正直現代では意味のないことですから、割愛します。
で実際今使われるのは正格である4つの旋法
ドリア旋法(Dが主音)
フリギア旋法(Eが主音)
リディア旋法(Fが主音)
ミクソリディア旋法(Gが主音)
ということになります。
明日はざっくりとこの辺の説明をしていきたいと思います。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。