音楽作品制作方法⑪

で話を元に戻します(笑)。自分の使っているVari Audioという音程修正ソフトには主に2つの機能があって、ピッチ自体の補正と、ピッチの揺らぎの補正が中心です。タイミングの補正も出来ますが、Vari Audioをかける前に気付いていればその前の時点で修正いれますから、使うのはVari Audioで処理をした後に、やはりここは変えた方がいいな、と思った時位でしょうか。

基本的に処理をかけるとその音を自動解析してくれて、「セグメント」という音の単位に分割され、そのセグメント毎にピッチ表示をしてくれます。でセグメント毎に音程修正をかけていくのですが、ある程度自由度を持たせるためか、それなりに粗い単位でセグメントが生成されます。でこれを自分で必要と思った所で更に分割していきます。

昔は本当に切れる限り、目一杯セグメントを分割してましたから、まあ大変な作業でした。分割した分だけ補正をかける部分が多くなる訳ですから。

だからほとんど苦行に近いんですよ(笑)。しかもセグメントの頭と終わりの部分のピッチ補正をする機能もついているので、工数が異常に多くなります。

実際の補正作業ですが、まずピッチ補正の話からすると、特定のピッチの対して何%ずれるているかが恐らく平均値で表示されます。

でそのピッチに対して+50~-50%の範囲で補正をかけていきます。自分のcubase、バージョンが古い(8.0)ので最新機種だと機能自体が変わっているので、この仕様も変わっているかもしれませんが、修正単位は5%になっています。

もちろん解析値は1%単位で出ますが、+3%という補正は出来ず、本来のピッチに対して5%での補正、という仕様です。

まあそこまで細かく補正が必要と思ったことはありませんが、直接ピッチを入力出来ないのがやっかいで、手でシフトキー押しながら上に動かしたり下に動かしたりします。で結構思うような位置に持っていくのが難しい...。

5%上に設定しようとしても「10%」と表示されるので、シフトキー押しながら下げようとすると今度は「0%」になったりとか...。

これが多分一番しんどいですね。本当に嫌になります。波形の表示幅を拡げると、他の音が見えづらくなるし。やはり直接入力が出来ると便利なのですが...。

で細かく分割しすぎると、個々の部分を上手く修正したつもりでも、聴いてみると、「あれ?」って時も多いし、そうすると編集履歴を遡って、そこからやり直しです。

もっと酷い時はある程度仕上がってから、やはりここはこう直した方がいいな、と思った時です。

編集履歴が残っていないと、元の数値に近い値に戻して(一応元の%は表示されている)、やり直しです。

最悪の場合一旦Vari Audioを外します。

で最初からやり直し、になる訳です...。

次回はピッチの揺らぎの補正について書きたいと思います。



ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。