アレンジの時代性⑪

次はホーンセクションについて書きたいと思います。

このパートは難しいですよね。

やはり「目立つ」んですよ。音自体が。

特に金管は打楽器的に使われていた位で、エネルギーのある音が揃っています。

ソロで鳴らすならともかく、パートとしてホーンセクションを作ってしまうとどうしても目立ってしまいます。

なので、使うと今でも時代性の出やすいパートです。で目立つから全体に対する影響も強く、「古い曲」になりやすいアレンジになる可能性が高いと思います。

特に80年代辺りまでは、これぞというばかりにホーンセクションをやたらと使いまくっていた曲が多いんですよね。

しかも合いの手の如く、ボーカルの切れ目に入れまくるから、ボーカルの余韻に浸れない...。

昔の歌謡曲って、「隙間」がないんですよね。音を埋め尽くしてしまうから、落ち着いて聴けない印象があります。

特に2000年代になってから、アレンジの傾向自体は大きくは変っていませんんが、全く変わっていない訳ではないので、やはり「時代性」といったものはありますから。で、そういった部分はどうしても「目立つ」ところに出やすい、と思っています。

最近の曲でも、ホーンセクションが「目立つ」曲ありますが、やはりそういう曲は「古くなっていく」っと思います。

ただ東京スカパラダイスオーケストラだけは例外ですね。これは彼らの作るスタイルに一貫性があって、流行りすたりを意識していないと思うんですよ。むしろ違う音出されたら、「え?」って感じになると思います。

こういう「自分のスタイル」を持っているミュージシャンの作品は古くなりにくいですよね。

付け焼き刃的にホーンセクションを使うのとは違うんだと思います。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。