作曲・編曲⑩

ここ数日書いてきた記事の内容について改めて考えると、色々な点で編曲者の立場が弱くなってきたように感じられます。

理由としては

①作曲者が編曲をやらざるを得なくなる音楽環境の変化

②優れた編曲者はより強い立場のプロデューサーに立場が変わっていく

③ミュージシャンによる「セルフプロデュース」の急増

といった問題があります。

ただこういう問題が起きる前から編曲者の立場は「弱い」んですよね。

記事の連載の最初で触れた、クレジットの問題にも繋がる話なのですが、そもそも編曲者って法的にも弱いんですよ。

著作権という観点から考えると、作曲者や作詞者は著作権で守られているのに対し、編曲者は自分が編曲した作品に対する権利しか有していないからです。

しかもオリジナルの編曲者が当初のアレンジとは別のアレンジをしようとした場合、厳密に言うと作曲者と作詞者の許諾がないと「アウト」なんですよ。

実際にはこのようなことはあまりないとは思いますが、編曲者ってそもそも何の保証もないんですよね。

元々弱い上に更に立場が弱くなってきた、というイメージでしょうか。

実は更に編曲者の地位を低下させている現象があるのですが、それはまた明日にでも。



ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。