古い音・古くない音⑦
やはりポピュラーと言えばこの楽器ですよね。
エレクトリックギターです。
アコギはいずれ触れたいと思います。
ただこの楽器について触れるのは難しいかもしれません。
というのもどうしても主観が入りやすいからです。
好きなギタリストのことを古い、と思う方はいなんでしょうから(笑)。
ただやはりエレクトリックギターの音の分水嶺となっているのはJimi Hendrixであることに間違いないと感じています。
Woodstockの「The Star-Spangled Banner」なんてあれ半世紀前の演奏ですよね。でも全然古さを感じさせない。
というのはJimi Hendrixの影響を受けているギタリストがあまりにも多すぎるからです。
もちろんJimi Hendrixの演奏している曲が古く感じることはありますが、それはギターの音というより他の楽器の音のせいです。
「Little Wing」のイントロのドラムなんてもろに古いですからね。
で、Jimi Hendrixが現れる前のギタリストの演奏はどうしても古く感じるんですよね。
もちろんいい演奏はいくらでもあるのですが、「Jimi Hendrix以前」と「以後」では全くこの楽器の奏法自体が変わってしまっていますから。
この辺がベースにおけるJaco Pastoriusとの大きな違いだと思います。
昨日触れた「Jaco Pastoriusは奏法自体がこれまでと大きく違う訳ではない」ということに加え、Jaco Pastoriusの後にJaco Pastoriusのように弾こうと思った人はそれほど多く無かったのに対し、Jimi Hendrixの後にJimi Hendrixのように弾こうとした人は大勢いた、ここがこの楽器を特徴付ける大きな要素になっているのかと。
多分あらゆる楽器の歴史の中で、このような存在って他にいないような気がします。
唯一無二の存在というのはこういう人のことを指すんでしょうね。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。