音楽作品制作方法⑯

でここからがミキシングなりマスタリングをすることになります。

まず歌モノである以上、ボーカルトラックの処理が一番重要ですね。

元々あまりいじるのは好きじゃないです。Vari Audioは止むをえずかけていますが、基本的にやはり音が変わってしまうので、処理はあまりしません。

一時期は他の方に影響されたこともありディレイだのなんだの入れまくっていた頃もありますが、やはり余計なエフェクトを入れると、やはり本来の音からずれるような気がしています。

なので最近使うのはリミッターで極端な大きさの音を削り、コンプで少し弱い部分を持ち上げてやり、軽くリバーブかける程度です。

一応ノイズ軽減のため、iZotopeのRX7は軽めにかけてはいますが、大体こんなものです。

自分の歌って意味もなくダイナミクスが大きいんですが、その調整はオートメショーンでボリュームを書き込んで調整しています。変に波形側をいじると不自然感が出る場合があるのでやりません。

後、削り切れないノイズを軽減するために、頭の音をオートメションで下げてあげると、アタック系のノイズは軽減されやすいと思います。RX7より効果あるかもです。何より音質が変わることがありませんから。

で、一番肝心なのはリバーブをかけすぎないことです。慣れていない方に多いのですが、お風呂にでも入っているかのようにやたらボーカルにリバーブをかけると、本人は良いと思ってやっているんだろうけど、不自然極まりないです。ボーカルの立ち位置が分からなくなり、全体的にもやっとした印象の作品になります。

そもそも一人でお風呂入ってどうするの?、ですし、全体的にかけまくっていると、みんなでお風呂入ってるの?、という感じになりやすいと思います。

「聴き手」の存在を考えれば自明のことです。風呂入っている人の歌を風呂に入ってもいないのに聴きたいという方は少ないでしょう。

ボーカルトラックの基本は必要以上にいじらないこと、これに尽きると思います。

じゃあなんで音程修正ソフト使ってるの?、という風に思われるかもしれませんが、微細なところの調整は間違いなく必要です。ただいじり過ぎたり、自分が気持ちよく聴くために、ボーカルトラックの過剰な処理をする方が多いので、やはりこの点は重要です。

やはり「歌モノ」ですから...。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。