旋法⑪
で今日はフリギア旋法について触れたいと思います。
ただ実際にフリギア旋法を使って作られている曲は少ないです。
そう言われている曲は沢山ありますが、実際には違います。実はフリギア旋法で制作されていると言われている曲の多くが「スパニッシュスケール」という8音で作られたスケールで作られているからです。
というよりも、現代ではこの2つの判別自体が困難だと思います。スパニッシュスケールはフリギア旋法の主音に対して長3度の関係にある音を加えたものですが、長3度が入っていればスパニッシュスケールだということが分かっても、長3度の音がないからといってフリギア旋法(この場合はフリジアンと言った方がしっくりくるとは思いますが)だということは出来ないからです。
言い換えればスパニッシュスケールだとはっきり分かる曲はあっても、フリギア旋法だと明確に言い切れる曲は、現代ではそれほど多くはないと思います。
まあ検索すれば出てくるので、調べてみると分かります。
明らかにスパニッシュスケールと考えた方が適切な曲が多いんですよ。
また日本のヨナ抜き化以前の旋法にも類似したものがありますが、これもフリギア旋法とは全く関係ないところで成り立っているので、言ってみればスパニッシュスケールと同じようなものです。
なので、この話はあまり発展性がないんですよね。
そこで今日はこの辺にしておいて、明日はリディア旋法について触れたいと思います。
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