バラード②

今日は昨日の続きを書きます。

バラードで売れ出すのが危険であるのに対し、バラードでない曲で売れ出すのはそれほど危険ではない、という現象が生じる理由です。

落差の問題です。

バラード以外の曲で売れると、バラードのイメージがそのミュージシャンに付かないんですよ。

だから、そこそこのバラードでも、「あ、こういう曲も作るんだ」になります。

バラードのイメージがないところで、バラードを出す、このこと自体が正反対のことを行なっていることになるからです。

前作のイメージが強い分、凡庸なバラードでも良く聴こえてしまう。

もちろん優れたバラードを書けばそれに越したことはないでしょう。

ただ、こういう時って間を空けてはだめなんですよ。

忘れられるのがオチですから。

いい曲が出来るのを待っていては遅い。

こういう時はスピード感が重要です。けれどもバラードを出してしまうと、その後すぐ優れたバラードを作れる可能性は低いです。バラードのイメージが付いてしまっているから、バラード以外の曲をリリースするのもまた危険。

この現象、バラード以外で売れ出した場合には起きません。バラードを出すだけで意外に思われるから。

似たタイプのものはどうしても比較されやすい。で売れる曲は売れる理由を持っているから、そう簡単には勝てない。

だから相当なイメージチェンジをしないと、後が続かない。

そうしなければ、バラード屋になるか、一発屋になるかどちらかでしょう。

そう考えるとやはりシャ乱Qのようなパターンは貴重なんですよ。

「ズルい女」でなく「いいわけ」だったら難しかったように感じます。「いいわけ」がだめな訳ではなく、それだけ「ズルい女」が極み出ていた、というところなのかと。

明日からは通常の話の戻りたいと思います。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。