作曲の方法論55

大分話が逸れてしまったので、元に戻して、今日は頭の中に何もない状態から曲を作るのにどのような方法が適しているか、について考察したいと思います。

まず止めた方がいいのが「メロ先」です。一番危険度が高いと思います。最近書いてきたように、「手癖」になる可能性が強いからです。で、その手癖の裏に実は「コード進行」が隠れている場合が多いと思います。

というのは手癖というものが、コード進行なりに対応するための手段として使われることが多いからです。ちょうどコード進行側から見た場合と鏡合わせにの関係になっている、という感じでしょうか。

「手癖・メロ先」でいくなら、昨日も書いた通り、「外す」部分は必須でしょうね。そこまで自分の手癖を理解出来ていれば可能性のある方法だと思いますが、意外に手間がかかるものです。

次は「オケ先」でしょうね。モチーフなり主題なりフレーズを組み合わせて作る方法です。自作曲であれば「Reminiscence」が典型的な例です。

別に聴かなくてもいいのですが一応リンク貼っておきます。

一番奥でいる鳴っているひたすらⅣーⅢーⅡーⅠを繰り返す音がまずベースの練習中に思いついた部分です(正確に言うとadd9入れるつもりで作ったのですが、Ⅲまでなんとなく9度を足してしまった結果そこの部分だけは♭9が入ってます)。

結構慣らし運転で、最初このⅣのアルペジオのパターンを弾くことが多かったのです。

何でベースでアルペジオの練習してるの?って話ですが、基本練習なり慣らし運転でJacoの曲の決まった部分をざっと弾くことが多かったのに、アルペジオとスラップは自分の聴いている範囲ではJacoの曲に無いので、アルペジオはこのパターンでやってました。もちろんこの時点ではただ一つのコードなのでⅣではありません。

で、あ、これ2度づつ下げてみたら結構いけるんじゃないか、と思ったら実際に結構いけました(笑)。

まさかベースの音でこのパターンを延々と鳴らすのは作品としてしんどいだろう、と思い、音源を変えた訳です。

音源の名前はありません(笑)。自分が一から作った音なので、自分が名前を付けない限り名前がないんです。

まあ昔は良くもまあ手間のかかることをしていたものです。

次にチェロの旋律を組み立てています。これはバックの音を変形させて作成していますが、聴いていただいても、どのような処理をしてこの旋律になったかは分からないと思います。

でその次が主旋律です。これはチェロの旋律を変形させて作成しています。

まあ何だか物足りなくて、おまけで箱音源のコーラスとエレピ足してますが、これはあっても無くてもどちらでもいいものです。

曲が長すぎるので変化を付けるために足しただけですから。

しかしまあ、いまどきこんな長い曲書いてちゃだめですよね。正直この曲、編集でイントロをカットして短くしてみようかとも考えましたが、我が子可愛さにそのままにしました。で、やはり歌までの時間があまりに長いせいか、サブスクでほとんど再生されません(笑)。

まあそんな話はどうでも良くて、こういう作曲方法もある、ということが言いたかっただけなのですが...。

もちろん、こういう作り方でなくても、いくらでもオケ先で作る方法はある訳で、これはあくまでも一例です。ある意味元のⅣ-ⅢーⅡーⅠ以外は「ロジック」で作った曲なので、ポピュラーでは極めて少数派でしょうね。

すみません、何だか自分の曲の解説になってしまいました...。

明日はテーマに沿って書かないと...。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。