音楽作品制作方法⑲

いよいよミックスダウンに入ります。ただここで間違う方も多いですよね。マキシマイザーって何で使うんだろ...。

楽器の音なんて強弱があるに決まっているし、曲自体にダイナミクスがあるのは当然なのに、それを潰してしまってどうするんだろう、と思ってしまいます。

確かに一定の音圧は必要かもしれませんが、やはり音圧を上げ過ぎて、曲の部分部分で楽器の音が大きくなったり小さくなったりするのは不自然ですよね。

自分の曲は音圧、低めです。ボーカルのダイナミクスが強いので、一応リミッター、コンプレッサー、オートメションでのボリューム書き込みはやっていますが、やはりあまりやり過ぎると「のっぺり」してしまうので、ピークに合わせるとどうしてもこうなってしまいます。

リミッターのパラメータいじって、削る範囲を拡げれば音圧は上げられますが、でもそれでいいと割り切っています。やはりピークの部分まで含めて自分の歌である訳ですし、逆に自分の曲だけ音が小さければ、逆にきちんと聴いてくれるかもしれないし。

ただどうしてもあるパートがMIXを最大にしても小さい場合もありますよね。特にベロシティの設定を低めにしていると、どうしても必要な音量まで上げられない場合があります。

こういう時の対処は実は簡単で、そのトラックをそのままコピーしてあげればいいのです。単純に音量が2倍になりますから(笑)。

まあそんな不自然な使い方はせず、低めの音量で足す程度ですが。でも結構このテクニックは役に立ちます。

例えばボーカルトラックの音が小さい場合だと結構使えます。ゲインの調整でもいいのですが、2トラックにした方が操作性は高いと思います。

片方はレベルを均一にし、片方でオートメションを書き込めば、オートメションの書き込みも1回ですみますし。

自分のようにダイナミクスの強い声だと、ゲインだと難しい場合が多いんですよね。かと言って部分的にゲインを変えると後で何だか分からない、という状態になる可能性もあるので、このやり方、便利ですよ。

で、その段階で2MIXになったものを聴きながら、微調整を行ないます。でバランスが整った時点で終わり、ではありません。

結構時間がかかるのですが、2MIXのアウトのレベル調整で、音がピークアウトしないまでどこまでアウトプットを上げられるか、これは結構大変なんですよ。マスタリングの時にコンプレッサー使った方が楽なのかもしれませんが、絶対にやりません。

「生」ではないにしても、やはり「生感」は大切にしたい、そう思うとコンプレッサーとかやはり使えないですね。

例えばクラシックでコンプレッサー使うなんて聞いたことないし、ジャズでもそのままが普通でしょう。

あるべき物はあるべき姿に、が自分のスタイルです。

昔「音圧競争」と呼ばれていた時代がありましたが、音割れを平気で起こしている曲で溢れていました。

でも今聴くと、ああ、あの頃の曲ね、になってしまうというところかと。実際今では激しく音圧を上げる方は少なくなっていると思います。

今でも「海苔(波形が長方形=音量がどの部分も一定)」を沢山作っている方もいらっしゃるようですが...。

で、音楽がサブスク中心になってきているので、この傾向に回帰するかもしれません。やはり出だしが聴こえなかったら、聴き続けてもらえないかもしれませんので。最初のインパクトが重要な時代になっているので...。

で話がそれてしまいましたが、この調整が済むと後は配信用にWAV、YouTube制作用にMP3に落として、作品制作は終了となります。

何となく⑲で終わる、というのも中途半端な感じもしますが、曲が出来たので、このテーマはここで終了です、って言いながら記事書いてるだけで、曲が出来た訳ではありませんが(笑)。

長々とつまらない記事ですみません...。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。