見出し画像

OS乗り換えとプラグイン②えっ?wavesプラグインが…

さて前回の続きです。

OS乗り換えで四苦八苦したwavesプラグインが、今週V15にバージョンアップされたため、昨日、早速バージョンアップしたところ予想外の展開が待っていました.

このお話をするためには、あらかじめプラグインの規格についてお話をする必要がありますので、お付き合いください。

『プラグインの規格』

現在のメジャーなプラグインの規格には
VST〜win、Mac対応
AU〜Macのみ対応
AAX〜win、Mac対応
があります。
また、特殊規格として
UADプラグインなどハードに依存するものがあります。


過去には、
protools専用のRTASプラグインやDXiというWindows専用の規格がありました。

・VSTプラグイン

VSTは、Virtual Studio Technologyの略で、Cubaseを販売しているSteinberg社が開発した規格です。
Windowsでprotools以外のDAWを使っている方は、特に意識することなく全員使っているプラグイン規格だと思います。
Cubaseは、VSTプラグイン規格を開発した会社が販売しているDAWなのでWindows、Mac両方でVSTプラグインしか使えません。

・AUプラグイン

携帯電話会社が開発した…失礼🙇
正式にAUは、AudioUnitsの略で、Apple社が開発した規格です。
macOSに直接統合されているオーディオ機能、Core Audioによって提供されるシステムレベルのDSPプラグインアーキテクチャで、ソフトウェアの機能を拡張する追加モジュールの規格です。(Wikipediaから)

こちらも上の説明のとおりMac専用の規格です。
MacでprotoolsやCubaseなどAUプラグイン対応になっていないDAWを使っている方以外は、無意識で使っている規格です。

・AAXプラグイン

AAXは、Avid Audio Extensionの略で、protoolsを販売しているAvid社が開発した規格です。
AAXプラグインは、protools専用の規格です。
protoolsでは、AAXプラグインしか使えません。
また他のDAWでAAXプラグインを使うことができません。

私がprotoolsを使い始めた頃は、protoolsはMboxと言う専用のオーディオインターフェースでしか使うことができず、プラグインもRTASと言う規格でした。
現在は他のオーディオインターフェースでも使用できるようになってます。

・UADプラグイン

Universal Audio社が販売しているapolloシリーズやSatelliteに搭載されたUAD-2チップ専用のプラグイン規格です。
つまりUAD-2チップが搭載されたハードがなければ使えない(購入もできない)プラグインです。
最近は、UAD-2チップ搭載のハードがなくても使用でき、UADプラグインと同等の機能を有するネイティブプラグインのUADxプラグインが販売されており使用するハードルが低くなっています。

・プラグインインストール時にインストールされる規格の種類

今のメジャーなプラグインは、ほとんどがこの3種類の規格をサポートしており、プラグインを購入してパソコンにインストールすれば、インストールする際に3種類のうちどの規格をインストールするかを選択する画面が現れるか、自動で3種類の規格のプラグインがインストールされます。

『wavesプラグインがまさかの展開に』

さて話をwavesプラグインにもどします。

・waves V15のインストール

最初にお話しましたが、今回、Abbey Roadバンドルプラグイン以外のwavesプラグインをV14からV15にバージョンアップしました。

wavesプラグインのインストールやアクティベーションなどのライセンス管理はwaves centerというアプリで行っています。

waves centerで管理されているプラグイン

Abbey Roadバンドルプラグインなどを除いてV15にアップされています。

当然、この時、私のMacにはVST、AU、AAXの3種類のwavesV15のプラグインがインストールされていることになります。

ちなみにV13の時は
「このバージョンではインストールできません。」
みたいなエラーが出てインストール出来ませんでした。

・LUNAでwaves V13が使える?

V15インストールが終わり、LUNAを立ち上げてV15が使えるのか確認するためにエフェクトプラグインを挿す所のINSERT部のメニューを開くと…あれ?
インストール出来なかったV13のAbbey Roadバンドルプラグインが表示されているのです。

疑り深い私は、きっと表示されているだけで使えないのだろうと思い、試しに挿してみるとちゃんと挿さり、機能もしました。

・Logic ProでもV13が使える!

LUNAは、AUプラグインを使用する規格になっているため、同じAUプラグイン使用するLogic Proでも使えるかもしれないと試してみました。

予想通りLogic Proでも表示され使えることも確認できました。

・Cubaseではどうだろう

プラグイン規格のところでお話しましたが、CubaseはVST規格のプラグインを使用する仕様なので、もしかしたらVSTプラグインも使えるのではとダメ元でプラグインマネジャーを開いてみると…

Cubaseのプラグインマネジャー

こちらもAbbeyRoadバンドルプラグインが表示され、トラックに挿して使えることを確認しました。

・期待を込めてprotoolsでは…

ここまできたら、もしかしたらV15になって仕様が変わったのかもしれないと、淡い期待を込めてprotoolsのトラックに挿すためプラグインの一覧を表示させると…

protoolsでは表示されません。

やっぱり世の中、そう甘くありませんでした😝
Abbey RoadのAの字も表示されませんでした。
ただ、 AAXプラグインのフォルダーを確認すると wavesV13のファアルはインストールされていました。

AAXプラグインフォルダー

『結論』

今回、wavesV15のプラグインをインストールした結果、私のMacOS ventura環境下で、wavesV13プラグインのうちAU 、VSTプラグインが使えることを確認しました。
protoolsのAAXプラグインは、表示されず使用することができませんでした。

今回の件については、まだまだ書きたいことがあるのですが、あまり深入りせずにサラッと終わらせようと思います。

『⚠️注意』

この記事は、あくまでも私の環境下で確認できたものであり、全ての環境で同様の結果が生じることを保証するものではありません。
万が一、試される方がおりましたら、私はその結果について一切の責任を負えませんので、自己責任でお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?