見出し画像

#171 阪神優勝ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ



阪神ファンになったのは2005年の途中頃でした。
…とだけ書くと、あの時代の金本の豪打や赤星の俊足に惚れただとか、JFKに魅了されただとかがイメージされますが……正確には当時の私は小学2年生。阪神を好きになったというよりは、同時期にハマったサッカーと同様に「野球を野球と認識して観れるようになった」のがこの年で、その対象が阪神だったのも母と母方の祖父が阪神ファンだったとか、物理的に近い距離の球団だったとか、当時の阪神の強さであったり、伝統的に阪神がどういう球団かをあまり認識しないままファンになった…という側面が強かったように思います。自然の成り行きとでも言うべきでしょうか。
そんな状態でいきなり阪神優勝しちゃったもんですから、「あっ、阪神優勝したの、やったー」くらいの感覚であって、正確にはそこに感慨深さもカタルシスもなかった。ぼんやりとした喜びと記憶が残ってる感覚ですかね。噂によると第1戦途中で中止になったらしい日本シリーズの事も、あんなふざけたインパクトなのに殆ど覚えてないし。

その辺りの文脈や野球としての知識をしっかり携えて観れるようになったのは2006年の終わりくらいだったと思うんですね。初めて甲子園に行ったのは2007年でした。
だから正確には、阪神ファンになってから2回目の優勝ではあるんですよ。でも助走期間もなく何も携える事もなく見たあの優勝に個人的な感情はあまり持てていなかった。だから……感覚としては、今、私は初めての感覚の中にいるんですよね。



ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ふぉォォォぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ



優勝優勝優勝とらほーとらほー優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝アレ優勝優勝優勝優勝アレ優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝アレアレ優勝優勝優勝アレ優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝優勝アレ優勝あかん阪神優勝してもうたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!


いやはや、もう…ね。もう………。
もう………………。

色々ありましたよ、色々。
何回あったか。行けそうで行けない時が。
2007年も2008年も2010年も2015年も2012年もあーあと嘆いて。
無意識的に、ある種その拙ささえも美徳と無理矢理解釈する事で気を安定させようとしていたこの球団にも祝宴の時が来ました。


思えば2015年末、高齢化したチームに金本知憲監督が就任した後、その時のスローガンが「超変革」だった事を思い出します。
金本監督の采配はツッコミどころは確かにありましたけど、人を見る目と抜擢する慧眼、その育成面での手腕は目を見張るものがありました。結果を残せる監督という訳ではなくとも、間違いなくあの時代に必要な人物だったと思います。
そこに次ぐ矢野燿大監督も同様で、矢野体制も金本体制と同様に選手の抜擢・育成に加えて、チームとしてのベースは間違いなくあの4年で底上げされた。チームとしての最低ラインをかなり高いところまで押し上げてくれた。
そこに最後の仕上げとしてどんでん・岡田彰布が帰ってきた……出来そうで出来ない、最後の一押し。それを出来るのがこの老将だった…。あの時にブチ上げた長期計画が今まさに結末に辿り着いたようで、2016年からの8シーズンは長い映画を観ているような気分で、そして全ての伏線が回収されたような気分です。


今、私は間違いなくこの瞬間に感慨深さを抱いて、カタルシスに酔っています。
弱い事を自虐にして慰めるしか出来なかったファンが知らない世界に手を掛けた20年前の事は知らないけど、いつも取りこぼしてしまう事を自虐にして慰めるしかなかった今、ネタにする必要もない至福の瞬間に、今はただこの浮世から離れたような感覚に浸り続けていたいと思うばかりです。

優勝やァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?