潮田国土漂流記 五 筑前ニテ、睡魔ガ襲ウ夜道

木原吉紀と別れ、潮田はしばしの間を歩み続けた。太陽は西に沈み、黒く熱き空が彼の手に持つ刀に映りたまう。潮田は刀をしばし見つめた後、鞘に収め、馬を縄で引き連ねながら歩みを進めた。

時は流れ、夜が更けるにつれ、暗き闇が道を包み込み、潮田の足取りもまた重くなりたまわった。しかれども、彼は疲れを自覚しつつも、ただ一筋の決意を胸に秘め、前進む。

やがて、夜は更け、道端の野原に潮田は至りし。彼はその地で野宿を決め、馬を休ませつつ己が睡魔に抗うのであった。

次なる目的地は筑前にあり。潮田は体力を回復し、新たなる旅の準備を整えんと、この夜を過ごすのであった。

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