映画　グッド・ネイバー

　ゴッドファーザで暴れん坊長男ソニーを演じた ジェームズ・カーン主演の映画グッド・ネイバーを観た。他の方の感想で見つけられなかったことを。この主演の独居のお爺さんが生ごみを落とし散歩中の隣人に怒鳴ったのは、認知症が始まっていることを現していると思う。

　無力なご老人をターゲットにドッキリを仕掛けるなんて、始終いじめられている人を観てるようで胸糞悪かった。浮浪者をいたぶっている動画をSNSにあげている事と同じと思う。明白な目撃者がいたので事件が明るみになったが、そうでなければ事件にならず戦火を生き抜いたご老人が可哀想すぎる。おかしなことが家で起こっていると事件性を訴えても本気にしてくれる人もおらず、自分の認知に自信がなかっただろうし。怖い怖い。

　独居老人や認知症は遠からず我が身にもくる。近所付き合いで独居人を助け合おうという時流だが、この映画のように行動タイムテーブルを悪用されることも視野にいれて欲しいものだ。個人情報保護と近隣見守りは選択制がいいな。