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【心霊体験】後ろに居たのは幽霊か?それとも?

レジに並ぶお客様が誰も居ないのに怪訝そうな顔をして振り返る話。

ある寒い時期の午前2時過ぎの出来事だった。

「人の心ってなんて脆くて弱いんだろう・・・」とぼやいたら、ドンドンバキっとラップ音が鳴り響いて一瞬思考が固まってしまった。
音を鳴らした犯人が同じように心が弱かった幽霊だったのかもしれないが、それはそれで波長が合っても困りものである。

あまりにもタイミングが合ってしまったので、まさかと思うが私の心の声に共感したという合図なのか?
まぁ、深く考えるのはやめておくことにしよう。

偶然なのか気のせいなのかよく分からない現象は勤務先でも起きることがある。
今からその話について書くことにする。

今では回数は減っているものの、ある時期に集中してよくあったことで、レジに並んでいるお客様が後ろには誰も居ないのに怪訝そうな顔をして振り返る現象が起きていた。

一番最初にそれが起きた日は朝から何も見えないし気配も感じないしラップ音も聞こえてこなかったのだが、お昼の12時頃にその現象は起きた。

私はレジ当番だったのでレジに立っていたのだが、この時間帯はお客様がとても少なくてレジも混雑することがない。

ある年配のお客様がレジに商品を持ってきた。
そのお客様しかレジに来ていないのに、なぜかしきりに背後を気にしている。

一体どうしたというのだ。

レジが終わってお客様が帰ろうとする時にも何度も後ろを確認して怪訝そうな表情を浮かべて不思議がっている。
最後には首を捻って黙って帰ってしまった。
私には何も見えないし聞こえなかったので、ただ見ているだけしか出来なかった。

そのお客様が何を気にしていたのか分からないが、少なくともその人しかレジには来なかったので、もしかしたら・・・もしかしたらその人には何か感じるものがあったのかもしれない。
声が聴こえたか気配を感じたか、或いは見えてしまったか。

・・・というような感じの不可解な現象がたびたび起きていた。

お客様に共通点はない。
年配の人だったり若い女性客だったり、中年男性だったり。
購入している商品にも共通するものはなかったと思う。

共通点がないからこそ、レジの近くに何かが居るのかもしれないと思ってしまったのだ。
他のパートに私の見たことを話してみても「私の時にはそんなことないよ」としか言われないので、場所ではなくて私の近くに何かが居る可能性も否定出来ない。

私の側に何か居られても困るのだが・・・。

霊感ある人曰く、私の勤務先は霊的環境が悪いらしいが、見えない人にはどう悪いのか分からないので気をつけようがない。

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