【心霊体験】赤いオーブを撮影した!
10年ほど前の夏休みの時期に体験した話。
前に住んでいた家での体験だ。
当時は私、兄、母の3人暮らしだった。
家の隣には公園があった。
曰く付きの公園らしいが、夜中に散歩していた人が足を掴まれた、人影を見たなどの噂を耳にしたことがある。
私の部屋はその公園に一番近いところだった。
あるお盆に近い夏の夜中にその出来事が起きた。
時間ははっきり覚えていないが、たぶん丑三つ時だったと思われる。
ワイワイ騒ぐ複数の声で目が覚めてしまった自分。
声の他には花火の音も聞こえてきた。
窓から公園を覗いてみると、数名の学生が騒ぎながら花火をしているではないか!
騒ぎの正体は生きている複数の人間だった。
真夜中に騒がれては睡眠不足になってしまう。
私はデジカメを持ち出して、わざとフラッシュをたいて迷惑行為であることを教えようとした。
数枚写真を撮影したのだが、学生達には通用しなかった。
私の部屋から公園までは少しは距離があったことで、窓を開ける音もフラッシュの光やデジカメの音が聞こえなかったのだろう。
直接注意をすると何をされるか分かったもんじゃないので諦めるしかないのかと落胆した。
ふと、撮影した写真を確認しようと思い、データを開いてみることにした。
デジカメをいじって画像を表示させた時のことだった。
写されているあるものを見て少しだけ驚いてしまった。
オーブが写っていたのだ!
心霊番組の心霊写真コーナーで紹介されるようなあの白いオーブが画像に数体写っていた。
数枚の写真全部に白いオーブが自己主張するかの如く、はっきりと画面の下の方に写っていたのだ。
ところが!
最後の1枚を見てゾッとしてしまった。
全く同じ角度でほぼ数秒違いで撮影した中の1枚にある怖いものを発見したからだ。
そこには、白いオーブに混じって1体だけ赤いオーブが写っていたのだ。
怖くなった私はデジカメの電源を落として眠りについて忘れようとした。
次の日に家族に昨夜の出来事を話すと、母はこんなことを言い出した。
母「赤いオーブは霊の怒りのサインだ」
母「ただ、それ以上のことは分からないので、気になるなら調べるといい」
私はネットで情報収集しつつ掲示板に赤いオーブを撮影してしまったことを投稿して、閲覧者から助言を貰おうとした。
ある人からこんなレスがついた。
ある人「赤いオーブは霊の怒りや恨みの念です」
ある人「撮影者であるあなたではなくて、おそらく被写体の方に怒りを感じているはず」
ある人「画像を削除しても問題ないですよ」
私はすぐにデータを削除した。
影響がないと言えど、赤いオーブはいいものではない。
データを残したことでもし何か起きてしまったら対処しようがないからだ。
削除したことがよかったのか、その後は特に何も異変は起きていない。
公園で騒いでいた学生達の身に何か起きたかも分かっていない。
次の年からは夜中に騒ぐ若者は現れていないので、もしかしたら何かあったのかもしれない。
或いは、夜中に騒いでいたことを誰かに注意されて夜遊びを辞めただけなのかもしれない。
真相は闇の中だ・・・。
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