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【不思議な夢】この世界は2人だけのもの

20代の頃に見た不思議な夢の話。

私の母は薔薇のモチーフが好きで、よく薔薇のデザインのものを集めている。
その影響もあってか、私も薔薇のモチーフが好きになった。

私も母も青い薔薇が好きだ。
理由は何となく・・・だ。

青い薔薇には奇跡という意味がある。
私は確かに奇跡を信じている。
いや、むしろ奇跡が起きて欲しいと思っている。

日々を忙しく過ごしていた20代中頃のことだった。
ある変わった夢を見てしまった。

目の前にたくさんの薔薇が咲いている。
様々な色の薔薇が無数。
定番の赤もあれば、私の好きな青い薔薇もあった。

目の前には見たこともない紳士が1人居る。
彼は一言も発しなかったが、テレパシーのように言葉が私の頭に入ってくるではないか。


紳士「薔薇を、薔薇を2本」

私「何故2本?」

紳士「1本は・・・」

紳士「2本は・・・」

私「何を言ってるのか分からない!?」


紳士からのメッセージはそれで終わってしまった。
私は何が何だか理解できずに困惑してしまった。

薔薇の本数までは聞き取れた。
1本は、2本は・・・その後が聞こえない。
もう一度聞き直そうと思ったら紳士は灰になって消えてしまった。

いつの間にか目が覚めていた。

当時の私は花言葉にそれほど興味がなかったので、それについて調べることはなかった。
そして記憶から夢の内容が抜け落ちていき、そのうち忘れてしまった。

あれから何年も経った。

今の私は100均でオーロラローズやクラシックローズを見かけるたびに購入している。
10本以上集まっていると思う。

その中でも一番のお気に入りはクラシックローズのブルーだ。
青い薔薇はとても魅力的。
上品な色合いに現実ではほとんど見かけることのない青い薔薇という神秘さ。

グラデーションが美しいフラワーベースにクラシックローズのブルーを一輪だけ挿しているのだが、何故だか寂しい感じがする・・・。

ふと、昔の夢を思い出す。

そういえば、薔薇の夢を見たことがあったな。
あれは何の意味があったんだろうか。

ネットで検索する。
薔薇の本数について。

1本はあなたしかいない。
2本はこの世界は2人だけのもの。

え?
これって・・・。

あの紳士は私に2本の薔薇と言っていた。
この世界は2人だけのもの。

紳士の顔は思い出せない。
年齢も分からない。

かつて私が何度か夢で見たことのある魂の片割れの少年とも違う。
紳士の正体が気にかかる。

もう1本、クラシックローズを買ってこよう。
色は・・・赤色にしよう。

私の心に強く居座っているあの魂と同じ色。
奇跡の青と愛情の赤、悪くない組み合わせだ。

クラシックローズのブルーとレッドを一緒に挿してみる。
適当に入れたつもりだが、赤が青を背後から支える形で収まった。
2つの魂、私の心に浮かんだ言葉。

対となる存在・・・私の側に居るのだろうか?
夢の紳士が言いたかったことはもしかして。

Diese Welt gehört nur uns beiden

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