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フィンランドでつながる縁

きっかけはフィンランド大使館のtwitter。
広島でフィンランド写真展を開いている人がいるのを知りました。
よく見るとnoteやSNSで交流のある方でした。
いつか行ってみたいな、と何気なく思いました。

この頃の僕は、生活に変化が出ていました。
12月、声をかけていただいたとある会社にJoinしました。
フリーランス的な活動はやりつつも、平日は会社員としての活動がメイン。
入社してから慣れるまでは時間が矢のように過ぎていきます。
ちょうど3週間経って、サラリーマン生活に疲れが溜まっていた頃でした。

今年行けなかったフィンランド。
少し遠くなってしまったようで、オンラインイベントやSNSを見ていても遠くの国の出来事のようで。
だからこそ、この写真展に行きたくなりました。
12月19日、土曜の朝から出発。車で7時間の旅。
移動はあまり苦にならないのですがノーマルタイヤだったので高速をUターンするハプニングもあり、ついたのは夜の7時半。
初めての土地で密を避けて夕食を取り、ホテルの大浴場にゆっくり浸かって眠りにつきました。

翌朝、目が覚めてカーテンを開けると真っ白な雪の世界。
ひと晩で10cmも積もったようで、あの懐かしいフィンランドが来てくれたように感じました。

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朝風呂に入り、朝食をゆっくりとり、チェックアウト。
車で30分ほど走って目的の美術館へ向かいます。
途中、どんどん山の景色が増えてきて雪化粧が美しくて。
九州に住む自分にとって一年ぶりに見た雪。
最後に見たのは去年フィンランドにいた時(9月下旬)でした。

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美術館に到着。
温泉施設やカフェも併設されていて、おばあさんに声をかけられました。
「ここではカレーパンが出来たてで食べられるよ!」
「ありがとうございます!後で買いに行きます!」
気持ちのいいやり取り。いいところだなーと思いました。

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9時半ごろいよいよ美術館の中へ。
中ではスタッフと思われるおばあさんと女性がひとり。
掃除機をかけていらっしゃったのですが、自動ドアを開けると迎え入れてくれました。
入館料をお支払いして記帳。
女性が声をかけてくださったのでご挨拶。
「ん?ひょっとして…」
なんと写真展を開いているご本人でした。
去年の同じ時期、それまでのお仕事をやめてフィンランドに1ヶ月滞在していたひろろさん。
いつかお話してみたかった方です。

写真や展示物を見てのお話から始まってフィンランドのどんなところが好きか、今度はどんなところに行ってみたいか、好きになったきっかけなどなど。
びっくりするくらい共通点が多くって。共通のお知り合いもたくさん(笑)
まるで、フィンランドで現地の人と話しているような安心感がありました。

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写真もひとつひとつがすごく美しくて。
夕日や湖、森の景色の写真。料理やコテージも。
ひとつひとつの写真を見るたびに、自分がフィンランドで感じてきた小さな心の動きや思い出が引き出されて、音や温度など五感を再生して見入っていました。

そうだ…。自分が大好きなもの、大好きな場所。
そこにいる自分が穏やかで好きなこと。
フリーランスになったものの、少し方向を見失いそうになっていた自分にとって、かけがえのない時間を過ごすことができました。

それから、ひろろさん、コーヒーショップさんとコラボしてドリップバッグを販売されていました(すごい!)
フィンランドをイメージして作られたそうです。
かわいいイラスト付き。

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後日、ゆっくり珈琲を淹れてドーナツと一緒にいただきました。

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帰りは教えてもらったサウナに入り、山の景色を見ながら外気浴をして九州へ戻りました。
素敵な写真展をありがとうございます。
また、フィンランドへ行ける日を夢みて。


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