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年末年始旅行〜香川県高松市・観音寺市

栗林公園を後にすると次の訪問地は屋島である。屋島は高松市の東に位置し瀬戸内海に突き出た半島台地だ。その台地の頂上に続く屋島スカイウェイで「屋島山上観光駐車場」に登る。麓の入江は源平合戦で有名な壇ノ浦(讃岐壇ノ浦)である。駐車場に車を置いて屋島寺へ向かう途中には、源平屋島合戦の絵が掲示され雰囲気を醸し出している。那須与一の他、平景清が描かれている。景清と言えば大鹿歌舞伎…映画「大鹿村騒動記」では原田芳雄が演じたな。おっと話が逸れた…。

東大門をくぐる
本堂
箕山大明神の狸の石像

屋島寺はこじんまりとした境内だが色んな施設・建物が凝縮されている。箕山大明神の狸(の石像)はこれまた映画の話で恐縮だがスタジオジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」で知られる。

他に鎌倉時代、平家を供養するために造られた梵鐘、宝物館や庭園があるが先を急ぐため参観を割愛した。

屋島南嶺の三角点を目指して歩く

血の池(瑠璃宝の池)を左に見ながら林道を進むと右手に廃墟が見えてくる。どうやらホテルの残骸のようだ。ホテルは壇ノ浦を見下ろすように建てられており正面には八栗山(五剣山)が構える。絶景だ。

屋島南嶺の三角点

屋島南嶺三角点標高292mを確認。電波塔の下にある。展望はないが一等三角点が設置されている。

山茶花

廃墟から山頂に向かう道中は、さながら山茶花通りだ。右に白い花、左に紅い花(逆だったかもしれない)が植えられていて和ませてくれる。

展望台からの絶景。八栗山(五剣山)と立石港

八栗山は標高375mほどの山だが山容と(山塊の広がり・大きさ)海岸から近いこともあって堂々と見える。正面の山肌が採石のため削られてしまっているのが残念である。ここで採石される花崗岩は、「庵治石」と呼ばれ墓石として有名だそうだ。

屋島神社と屋島山南嶺

屋島神社は讃岐東照宮とされていることから徳川家康を祀っている。高松藩の藩祖松平頼重は家康の孫にあたることから高松藩は徳川家一門の親藩大名となった。水戸藩出身の松平頼重は水戸光圀の兄である。

神門には徳川家の家紋

屋島神社の長い階段を下りると左に「四国村ミウゼアム」なる建物があった。博物館にしては小さな建物だったが入場料1600円とある。さすがに入場は控えたが後で調べてみると野外博物館で、一帯に四国四県から江戸時代から大正時代に建てられた33棟の建物が移築されているようだ。とりわけ人気なのがうどん屋さんの「四国村わらや」。お昼時は過ぎていたが人の列は続いていた。駐車場がほぼ満杯だったのはこの店を目当てとした客だろう。駐車場の出入り口には入場待ちの車も数台並んでいた。

寛永通宝を見に行くが・・・

この日の最後に「寛永通宝(銭形砂絵)」を見に行く。高松市から寛永通宝がある琴弾公園(観音寺市)へは西へ約60km、所要時間は1時間半(基本下道を走ります)の道程。到着してみるとイメージ通りだがアングルがちょっと違う。「この砂絵を見れば健康で長生きし、お金に不自由しない」といわれているらしいので、しっかりと目に焼き付けたい。 

展望台に(車で)移動した

展望台駐車場に移動。駐車場は狭く最近の大きな車を停めるには難儀する。
運よく停めることが出来、小走りに展望台に上がる。
これよこれっ!映画で見たやつだ。

栗林公園・屋島・琴弾公園は昭和の喜劇映画「社長シリーズ」のひとつ「続・社長繫盛記」に登場している。社長シリーズを心酔する自分としては是非訪れて見たかった。映画制作時からは五十余年の年月が流れているが映画に登場した観光地の現在を見ておきたかったのである。結果、満足感溢れる四国香川県の旅となった。琴弾神社にも立ち寄りたかったが時間の関係で今回はスルー。瀬戸大橋を経由して倉敷市内のホテルに着く頃には日が暮れかけていた。

旅行日:2022年12月30日

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