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キャンプ2023秋と、錦繍の乗鞍岳

錦秋を求めて標高1200mのキャンプ場でソロキャンプを楽しんできた。例によって地元のお肉屋で飛騨牛やら豚味噌やらホルモンを買い込んで出かけた。アルコールは焼酎のお湯割り(梅干を入れる派です)と決め、これも道中のスーパーマーケットで調達した。いざ、キャンプ場へ。

高ソメキャンプ場入口

今年2回目の高ソメキャンプ場。8月に友人と訪れている。テントを張るのが面倒なのと、寒さ対策で就寝は「車」と決めていた。
 現在は使用されていないようだが、高ソメキャンプ場は池の北側の小高い山に天文台があり、秋のこの時期、そこからの眺めが素晴らしい。見渡す山々が黄葉に染まった様は息をのむ。天気が良ければ奥穂高岳も見えたはず。今回は設営に時間がかからないので天文台に上がろうと考えていたが、灰色の雲が下りて時折冷たい雨が降る状況では諦めざる負えない。

ソロキャンプ向けのサイト

焚き火は家の古いラティスをバラして薪とした。これがよく燃えてくれた。時折、小雨がパラつく天気で、自分はタープ内に居て、外に焚火台を置いていることもあって、あまり暖かさは感じなかった。むしろ肌寒かった。

十分に乾燥した薪はよく燃えた

宴は焼酎のお湯割のお供に豚味噌、次にホルモンを焼いて、最後に飛騨牛のしゃぶしゃぶを予定していたが、寒さのため飛騨牛には辿り着けずに車に逃げ込んだ。〆のうどんも持ち帰りとなった。

翌朝。

釣池と乗鞍岳

トイレついでに池畔の木道を散歩する。霜が降りて滑り易そうだ。水面は薄い蒸気霧が北寄りの風に流されていく。見上げると雪を冠した乗鞍岳がくっきりと見える。冷たい空気を感じる。

モルゲンロート

やがて乗鞍岳が紅く染まり始めた。美しいモルゲンロートだ。
散歩に出て正解だった。

池の周りは霜が降りている

早々に車に戻り朝食をとる。車中泊ではネットで購入した電気式のホットサンドプレートが大いに活躍してくれている。手の込んだサンドイッチを作るまでもなく、市販されている菓子パンやおにぎりが美味しく焼ける(または温めることが出来る)。ただポータブル電源に対して、消費電力がやや大きいのがイタイところである。

ホットサンドプレート

9時過ぎに撤収を完了して次なる目的地へ移動する。

野麦街道から林道安曇奈川線(通称上高地乗鞍スーパー林道)に入り、”タカの渡り”で有名な白樺峠に向かって上って行く。過去に”タカの渡り”を見るために「タカ見の広場」を訪れたことがあるが、結構な距離を歩いて登った記憶がある。タカの渡りばかりか濃霧で周囲も全く見えなかったけど。

白樺峠を越えるとまもなく乗鞍岳展望地がある。素晴らしいロケーションなのだが、残念なことに車数台のスペースしかない。なので、いつもキャンプ場を早立ちすることになる。この時は自分も含めて軽自動車が3台停まっていた。

乗鞍岳展望地
錦秋、錦繍
パノラマにて

言葉はいらないでしょう。

快晴の空に雪を戴いた乗鞍岳、麓(乗鞍高原)のブナ・カラマツの黄葉、そして森林限界辺りのハイマツ?の緑。見事な三段染めである。いや、空の青を含めると四段か。

林道安曇奈川線は松本市奈川方面の道幅が狭く、離合困難な場所もあるため奈川方面から上って来る車はそれほど多くはない。また、高山市平湯方面からは白骨温泉、乗鞍高原で目的を果たし、白樺峠を越えるドライバー(旅行者)は少ないと思われる。さらに今のシーズンは路肩を中心に落葉が多く(場所によっては道幅いっぱいに落ち葉が敷き詰めている)、バイクの走行には不向きであろう。なので、穴場と言えば穴場である。

乗鞍岳展望地で目的を果たし、沢渡(さわんど)に下りてゆっくり温泉に入ろうかと思っていたが駐車場は満車、上高地行きのバス待ちの観光客の列を見たらまっすぐ家に帰った方が得策と考え、そのまま帰路に就いた。上高地は閉山直前に弁当持参で行こうと考えているが、最近はオーバーツーリズムとの情報もあるし、どうしようか思案中。

 

旅行日:2023年10月21日~22日

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