ベイビーわるきゅーれエブリデイ!、6話の夏目敬が頭に焼き付いて離れなくなりました
やってくれたな…
とんでもねぇドラマでしたよ。そうよ、そうだよ、忘れてたよ…
※このnoteはネタバレを含みます。夏目敬へのレクイエムです。
もうね、これまでの回と、温度差ってレベルじゃないですよ。直前に5話感想ですぅ〜ってふざけたnote書いて出したのが、本当恥ずかしくなるレベルでシリアスだった。全部弾丸で撃ち抜かれた。魂を穴だらけにされましたよ。驚愕。ショック。すごい。やばい。最高のドラマ。
ほんと、マジで見てない人いたら見てほしい。残念ながら4話以降の見逃し配信が一週間までなので、風林火山編はもう見れない話があるんだけど、U-NEXTとかでなんとか見てほしい。すごいから。6話だけでもいいけど、できれば1話から今までの夏目敬をしっかり見てふふって笑ってから見て欲しい。すごいから。全部が全部6話のために仕込まれてたんじゃないかって思えるから。ドラマ視聴の面白さここにあり、的な体験ができます。
だってまさか4話にチラッと出た合宿所の名称、カナリヤ製作所がそういう意味だったのかとか誰が考察できるよ。自分で気付きたかった…悔しい…なんにもわかってねぇ…。
わかってないと言えば、今年度その魅力にまったく気付かないまま好き勝手noteに書いてしまったことをめちゃくちゃ後悔しましたあなたこんなにすごい俳優だったんですねめちゃくちゃかっこいいじゃないですが実力派俳優じゃないですかどう考えてももっと評価されるべきじゃないですか俺の目が節穴でした死んでお詫びします賞受賞俳優・草川拓弥。
お前は全然わかってねぇぞって過去の自分の肩持って頭ぐわんぐわん揺らしてるんで許してほしい。blue_skyは草川拓弥のことわかってますかのアンケート、100%のNO。いやほんと、恥ずかしい、ナメてた。ごめんなさい。お前なーんもわかってねぇでふざけたこと言ってると燃やすぞって怒らなかった草川さんファンの方、ありがとう。殺し屋雇われてもおかしくなかった。みなさんの心が寛容で助かりました。ほんとに反省してます。
にしても6話の衝撃。夏目敬トレンド入り。草川さんも世間に見つかりまくったのではないでしょうか。2ベイビーの神村兄弟、ベビナイの冬村かえでと合わせて2度と忘れられないキャラクターがまた現れたってタイムラインも騒然でした。
みんなも言いたいことマシンガン状態になったのでは?俺はなりました。いや逆に一旦何も言えなくなった(どっちだよ)ずっと夏目敬…!って泣いてた。須佐野さん…!!って頭抱えてた。田坂ぁ!って転げ回ってた。本当に素晴らしいものを前にすると、人間というのは言葉が出てこなくなるものなんですね。
まずは前回の気になるシーンの続きから。
ターゲットを前に銃口を下ろしてしまった宮原、やはり殺せなかったらしい。なんという絶望感。一堂に会してるみんなも死ぬほど重たい空気。なんかごちゃごちゃと、殺せなかった…と言い訳のような独白をする宮原。そんなことはどうでもいいんですよ!と叫ぶ夏目。
ここの宮原、ほんと哀れでつらかった。伝説の殺し屋とか言われて祭り上げられて、結局殺し屋なのに殺せなかった。お前は赤ずきんを殺すオオカミだったんじゃねぇのか?すっかり牙を抜かれた老犬じゃないか。やめてくれ。失望させないでくれ。伝説の殺し屋の末路がこれって、悲しすぎる。名声だけが残り、殺し屋としての能力なんかとっくに無くして、ただ老いさらばえてるだけの、孤独な老爺じゃないか。
宮原はターゲットに自分の姿を見てしまったんだね…。気持ちはわかる、気持ちはわかるけどなんせ6年かかってるからこのプロジェクト。老人の感傷でストップできるようなところはとっくに過ぎちゃってんだよね。
夏目さんが壁に向かってクソがって叫ぶシーンの痛々しさ。今までどんなことがあっても怒りに身を任せて叫んだりしなかったのに、ついに感情を露わにしたって感じがして、ほんとかける言葉がみつからねぇ。なのに「帰る手筈と、ギャランティの話をしたいんですけど」って言い出す銃器コーディネーターの胆力やばすぎる。よくそんな地雷の上で踊れたもんですよ。ちさとですら「それ今かなぁ」って言うレベル。絶対に今じゃないでしょ。
そこからストゼロ飲みながらやっすそうなクリームパスタを口に押し込みつつ「金、ないです」ってぶっちゃけて、最終的に全員に問題あっただろうがっ!ってキレにキレまくる夏目、マジでよかった。そうだよね。マジその通り。言いたかったよねずっと。うまくいきさえすれば心の中に留められたのに、ダメだったので溢れ出る不平不満。夏目、2話ではけっこうキレ気味に社会ってのはだって無理なんだもんで通るような甘いもんじゃない!って言ってたのに、風林火山になってからずっと異常に優しくて物分かりがいい人になってて、6年間このプロジェクトを成功させるためだけにいろんな無理してきたんかなって思ってたよ。より一層悲しいよ。同じくらいキレるスタイリストたちと大人同士のガチ喧嘩。しんどいよねこれ。でも人間て追い詰められるとこうなるんだよね…。
そんなわちゃわちゃの声を中断するくらいでかい羽音が周囲に響き渡り、なにごとかと思ったら宮原がAI自動爆撃ドローンを飛ばしてたからでした。クソデカVRベッドセットしてる宮原、矛盾の塊すぎて笑ってしまった。ターゲットの家を爆破しちゃった♪とか言って夏目にリプレイ動画を見せると確かに爆弾が落とされてる。てかAIらくらく攻撃モードて…なんじゃそれ…!時代はAIとドローンだと豪語する宮原、手のひら返しも手のひら返しで、ここまで来るといっそ清々しいよね。もうなりふり構ってらんないってことね。宮原も宮原で追い込まれてたんでしょうね。
そんなもん見せられでこれで仕事終わり!とか言われて情緒完全にぶっ壊され、狂う夏目。ここの口元だけの演技超すごかったよね。てか草川さんお顔が小さいすぎてVRつけると顔が1/3くらいになっちゃってます。すごいよ、作画バグってる。
徒労も徒労。全てがなんだったんだよ…って気持ち。ちさととまひろもパッキングしながら疲れ切ってます。信じられるのはお金だけです…ってなってて、ほんとそれな…って思いました。
そんで、素晴らしい仕事でしたね〜とか謎の取り巻き二人組にヨイショされてニコニコ顔の宮原。これからはドローンがパートナー、相棒です、とか言っておい!ふざけんなよ!!何言ってんだお前よお!!夏目の顔を見ろよ!!!かわいそうだと思わねえのか???
ここの夏目敬の表情がほんとすごい。とんでもない。草川さんの目の演技、、、こんなに素晴らしかったのかよ、、、、ほんとに俺の目は節穴だった、、、今までこんな才能にどうして俺は気付いて来なかったんだ、、、
最初は「無」の表情なのにじわじわじわじわ傷口から血が流れ出るみたいに瞳に涙が溜まっていくんですよ。夏目がどんなに傷ついたかがこれだけで痛いくらいわかる。そしてそれとともに、どんなに怒りを覚えたか。この後の立ち上がって宮原に気持ちを吐露するシーンもほんとに…ほんとにすごいんよ…すごいとかいう貧困な語彙しかない自分にイライラする。ずっと静かに語りかけてるのに途中あまりにもひどすぎませんか?って自分の言葉に1番自分で傷ついてひどすぎるっ!!って叫んでしまうところとか、何度見ても完璧な感情の遷移。
そしてダメ押しの宮原の言葉
「釜めし弁当もAIなら正確に作れる」
作れねぇよ!!?
てか言うに事欠いて釜めし弁当の話なんかよ!
これはもうオワリ。オワリのオワリだね。
最後の理性の糸が切れ、拳銃を取り出して発砲する夏目。正確な射撃。取り巻き2人をあっという間に片付け、返り血が首に飛び散る。
カッ…コいい…!!
えごめん、マジでほんと久しぶりに男性にときめきました。ケイゾクの渡部篤郎以来25年ぶりに、この人かっこいい…トゥクンってなった。
なにこれやばい。一緒にしちゃいけない。破壊力がエグい。混ぜるな危険のもの、『塩素系洗剤と酸性洗剤』の次が『夏目敬と返り血』だろ。パッケージに表記がいる。注意書きしてください。ドラマの最初に。もしかしてあった?見逃してたらごめん。(絶対ない)
そして逃げる宮原を追いかけながら、無表情で銃器コーディネーターも脚本家もスタイリストも殺してく夏目。銃撃が正確だね。みんな、死に様よかったよ…。
追い詰められた宮原はドローンで応戦しようとしますが、そんな付け焼き刃の知識で対抗できるわけないですわ。あと大事なときにバグって動かない、これメカものの宿命だから。どこかに飛び去るドローン。ここの宮原の滑稽さと、それを憐れみの目で見つめる夏目。どこまで行っても素晴らしいシーンしかない。
そして地下に追い詰められた宮原の、最後の命乞いは、もう少し生きてみたい、殺さないでくれ。というものでした。最後の最後まで自分のことしか考えてなく、夏目のことを顧みない宮原。ここの本田博太郎さんの演技もさぁ、俺なんかが言及するまでもないけど、素晴らしいよね。もう、怖かったもん。誰もがこうなる可能性があるんですよ。力を失い、自分を見失い、周りが見えなくなり、何が大事か忘れてしまう。年をとるということは、老いるということは、こういうことなんだって、怖くなったもん。
宮原のその差し伸べた手は、6年前に初めて出会った時のことを彷彿とさせて、あの頃の夏目の羨望の目、緊張しながら挨拶した時に差し出してくれた手を握った…瞬間重なる銃声。
オギャーーーーーーーー
はぁ、はぁ、すみません。あまりにもいいシーンなもんで、一度死んでまた産まれました。すごいこれ、何?俺の情緒が保たない。
そして自分の頭に銃口を向ける夏目。自分でケリつける気なのか夏目、それはやめてくれ…止めてくれたのは、ちさとの電話の声でした。夏目敬への粛正命令を出す須佐野。後ろ姿で表情はわからず。「夏目敬を殺してください」あんた…どんな…どんな思いで…?1話で連絡の取れなくなった夏目を朝まで街中探してたあなたが…どんな…??😭
そこからのちさまひとのアクションシーン。ここもやばい。風林火山編全然アクションないなって思ってたけど、この時のためだったかと思うほど。
まじめっちゃ強い夏目。想像の2億倍動ける夏目。アクションもできんのかよ草川さん。想像の何倍もキレのある動きする夏目。
夏目「俺ってこんなに動けたのか」
ちさと「初めてなの?すごいね夏目さん」
初めてでコレはやばすぎる。どう考えても伝説の殺し屋になれるじゃん。もっと早く気付ければ…6年も…うう…つらい。
めちゃくちゃすごいバトル。でもやっぱり2対1では勝ち目は…ないよね…そもそも夏目が勝つイコールちさまひの死だし…どっちに転んでも悲しい終わりしかない。
最後にこんな現場に呼んでごめんと謝る夏目。そんな最後くらい…自分のことだけ考えろよ…。ちさととまひろが、あいつの代わりに謝るよ、と言ってくれたの、本当に救いだと思った。俺にとっても救いですよ。
夏目は涙をこぼしながら「やっと眠れる」
オンンンギャアアァアアーーーー
待ってくれ…なんだこの、これすご、やばい。
まさか30分のドラマで2回も産まれることになろうとは。
もうダメだ。なんも言えねぇ。見てくれ。見る以上にこの気持ちを伝えることができない。阪元監督、あんた天才すぎるよ。もうほんと夏目敬があまりにも夏目敬。この夏目敬のせいで頭の中がずっと夏目敬。やっとその魅力に気づけた、大好きだって思えた日が最後の日だなんてほんと夏目敬。みんなも見よ?そんで夏目敬で頭の中いっぱいにしよ???
ところでこの回見終わって、ふと「わるきゅーれ」ってどんな意味なのか調べたんです。
嘘だろ…そうじゃん…そうすぎる…。こんなわかりやすいタイトル、これほど大事なことを今まで気にせず生きてきたこと、心の底から恥じてます。なんて浅はか。軽薄。無遠慮。もう一度産まれてきます。すみませんでした。
反省し、また書きます。
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