レコード聴き始めて思ったことアレコレ

レコードの音に衝撃を受ける

2021年8月に初めてレコードプレーヤーを買いました。長らく押入れに仕舞われた親のレコードを聴いてみようかな、という簡単な理由です。

先に環境を書いておくと、普段は専らiTunesで音楽を聴いています。Mac→オーディオI/F→AVアンプ→スピーカーと繋いでいます。この「Mac→オーディオI/F」を「レコードプレーヤー」に差し代えてみての感想です。

最初にスピーカーから出てきた音を聞いた時、唖然として、思わず笑いが漏れました。普段聴いていた「音」とはまるで別物に感じたからだと思います。音が部屋をふんわりと包み込むような広がりと柔らかさ、その時代の空気感のようなものまで音に乗っかっている不思議な感覚を持ちました。(ちなみにこの記念すべき一発目は山下達郎さんの「CIRCUS TOWN」を選びました。)

同じタイトルのレコードでも種類がある?

邦楽を何枚か聴いて、ついにビートルズを手に取りました。「ハードデイズナイト」です。ここで今度はそれまでと逆のことが起こりました。低音が聴こえない...やたらシャカシャカしてる...。そんな分析をせずとも、パッと音が出てきた時に「おっ!」とくるものがないという印象です。楽しくないとでもいうのでしょうか。思わずiTunesに入っている同じ曲を再生して、アンプの入力を切り替えて聴き比べてしまいました。これならiTunesでいいかな...。変だな、と調べてみると、どうやらレコードはプレスされた国と時期、工場などによって音質に様々な違いが生まれるということが分かりました。何だか面倒くさくなってきたぞ...。(これは日本盤のEAS-80552)

気づくとA面終わってた

不思議なものでレコードをかけていると、気づけば片面の再生があっという間に終わっていたりします。iTunesだったりサブスクで、仮にアルバムを頭から再生したとして、大概途中でスキップしてお気に入りの曲を選曲しますし、そもそもそのアルバムの再生自体をやめてしまうことがほとんどなんです。それがレコードだとついつい流して聴いてしまいます。聴いてて疲れない、邪魔にならない、針を移動させるのが面倒、理由は分かりませんが、とても不思議に思うことです。おかげでアルバムの曲を満遍なく聴くことが自然と出来ています(B面ばかりリピートしたりもするけど)。

謎がこんな形で解けるとは

マイケルジャクソンのスリラーについて。以前リマスター盤CD(2001年リリース)を買った時のこと。音がどうにもしっくりこなくてモヤモヤしたことがありました。ビリージーンの最初のドラムにしても、何と表現していいのか...、バスドラムの「ドッ」を一つとってもペラペラに感じたわけです。「ドッ」って音は出ているのに、質感は「トッ」みたいに、重さ、中身が詰まってないような。それが今回レコード(当時の国内盤)で聴いてみたことで、ようやく初めてスリラーの音に触れられたような喜びがありました。「やっぱり本当はこういう質感だったんだ!」と。本当に気持ちの良い音で、何回もA面とB面を行ったり来たりしています。

「再プレス盤」を買って、あれれ?

アニメ・ドラゴンボールのレコードがリリースと見かけたので、試しに注文してみました。無印の方です。「つっかもうぜ」の方です。タイトルの通り、感想は「あれれ?」でした。というのも、何だかCD、またはカセットの音源をレコードにしてみたような、何かを一枚隔てていて触れられないようなもどかしさがある音質に感じました。これはもう聴かなくていいや...、と思ってしまったのは内緒。やはり何十年も前のレコードの再プレスは音質が曇ってしまうのでしょうか。こういう体験をすると、「どうせ買うならオリジナル盤」という考えも理解できるような気がします(レコード沼にハマらないように気をつけようっと...)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?