2022年のキーマン

ども!ブルーです!

2022年シーズンがとうとう始まりますね!悔しい悔しい2021年だっただけに、待ち焦がれましたよ…

私は阪神タイガースを本格的に応援し始めた2007年から、16年連続で優勝予想は阪神です。贔屓目に見る能力で右に出る者は居ないと言われる私の言うことなので聞き流していただいてなんら差し支えありませんが、いよいよ優勝を近くに感じられるシーズンが続きますね。

そんな新しいシーズンに向け、私がキーマンと考える2人の選手について考察した上で、2022年シーズンの展望を語りたいと思います。

最後までお付き合いください!

※1.02-Essence of Baseball(https://1point02.jp/op/index.aspx)よりデータを抽出しておりますが、株式会社DELTA様に許可をいただいたうえで掲載しております。

キーマン① 正捕手 梅野隆太郎

1人目のキーマンは我等が正捕手、梅野隆太郎選手です。

直近の4シーズン3度で規定打席に到達し、GG賞も3度受賞した選手ですが、昨年は打撃成績を大きく落としてしまいました。

阪神は二遊間と左翼に数字を残せるタイプの選手が少ないため、捕手は打てなくても良いなんて言えるチームじゃありません。実績もあり、年齢的にもまだまだやれると信じているため個人的なキーマンとしました。

梅野選手のレギュラー定着以降の4年間の各種成績を以下に表にします。

図1

昨シーズンの梅野選手は多くの項目でレギュラー定着後最低の数字となってしまいました。その中でも長打系の指標の落ち込みが特に顕著で、逆に出塁率-打率で表されるISODのみ過去最高の数字となっています。

以上の成績から、長打力が低下し出塁能力が向上している傾向にあると言えそうです。なぜこの成績となったのか、ここからは打球の内訳を見ていきます。

まずは打球方向のデータです。(Pull=引っ張り方向、Cent=センター方向、Oppo=反対方向)

図3

2021年はPull%が4年間で最低の値を示しています。また、Oppo%は2020年を境に大幅に増加しております。ISODもこの年から高くなっている事から、このシーズンを境にボールを近くまで呼び込み、出塁率や確実性を意識したアプローチに変化して行ったのではないでしょうか。

次に打球角度についてです。

図4

こちらのデータも、2020年が1つの区切りの年になっています。2020年からゴロやライナーの打球が増加してフライ打球が減っており、長打力低下の要因と言えるでしょう。

ここまでのデータから、梅野が2020年を境に逆方向へのライナーを意識した打撃を行なっている事がなんとなくイメージ出来るも思います。

2020年は以上のアプローチで好成績を収めたため2021年はそのアプローチをより深めていったようですが、結果はついてきませんでした。

確実性を高める事が目的と思われるこのスタイルチェンジで四球はわずかに増えましたが、それ以上に三振が増え、いわゆる確実性を手放す結果となっています。2021年の三振率は最も高い数字となり、その傾向はやはり2020年から始まっていると言えそうです。

図5

試合を観ていても、ある程度の水準のストレートを持つ選手と対すると、差し込まれて全く打撃をさせてもらえなかった印象があります。

阪神というチームは報道も多く、得点圏打率をいちいち騒がれすぎる環境下にあります。昨年の前半も梅野の得点圏打率がフューチャーされてましたが、個人的には梅野選手自身の調子が良いと感じる瞬間は殆どありませんでした。

大山選手にも言えますが、得点圏での最低限を意識するあまり、本来の打撃を見失う選手が多いのはチームの課題だと感じます。右方向を狙ったりバットに当てようとする打撃が調子を上げる事の妨げになるのであれば、そこまでして目の前の1打点が必要でしょうか。調子を上げるためなら凡打の内容は問わないと本人(マスコミ)に伝えるくらいの覚悟で、レギュラー陣が実力を発揮できる環境を作ってもらいたいです。

とは言いましたが、勿論プロですので基本的に選手達に責任があります。自分の給料に直結するんだから、もっとワガママに自分の成績を追い求める姿を見てみたいですね。

少し脱線しましたが、梅野選手の打撃向上のキーは引っ張り方向の打球増加・打球角度の上昇と考えます。

キャンプからここまでの姿を見る限り、体調がまずもの凄く良さそうですよね。得意の守備も昨年は少し綻んでましたが、今年は頼りになりそうです。打撃に関しても、今シーズンは梅野選手らしい前で捉えて引っ張る打撃を強く意識しているように感じます。その方向性なら結果はついてくると信じているので、しっかり最後まで応援したいと思います!

キーマン② 正一塁手 ジェフリー・マルテ

2人目のキーマンはこの人!みんな大好きジェフリー・マルテ選手です。

この選手も梅野と同様に、もっとやれる。こんなもんじゃないとの期待を込めてキーマンとします。

ほぼキャリアハイの成績を収めたシーズンに何を言うんだって方もいるかもしれませんが、もっと良い成績を残す可能性が高い選手だと私は考えています。

マルテ選手の打撃成績です。

図8

昨シーズンは打席数・長打率・ISOD等の項目でキャリアハイの数字を残しましたが、来日1年目のシーズンと比較すると打率を大きく落としています。

やはり個人的には打率の落ち込みが気になります。とは言っても昨年も五輪前までは本当に素晴らしい働きをしていたはずです。ここで2021年の月別成績も確認しておきましょう。

図10

(8月は5打席しかなく、月間成績と言うにはサンプルが少ないため除外しております)

こう見るとイメージ以上の落差ですね…7月までの成績は文句なしにキャリアハイと呼べるものなだけに、9月以降の落ち込みが非常に悔やまれます。

何がどうなって成績が落ちてしまったのか、月別の打球傾向を見ていきたいと思います。

図11

9月以降、反対方向への打球の割合が低くなり、その分センターへの打球が増えています。また、打球角度に関しては9月以降の大きな特徴はみられませんでした。このデータからわかることが実はあまりなかったのですが…梅野選手の流れから載せないと違和感あると思うので一応張っておきます。(笑)

ここからは個人の考察を。マルテ選手の昨年の成績をどう捉えるか阪神ファンの中でも意見の分かれるところだと思いますが、先述したように私は全く納得いっておりません。来日1年目は日本で成長してそれなりに頑張ってくれているなという印象で、今ほど期待値も高くありませんでした。しかし、2年目キャンプでの姿を見てガラッと印象が変わりました。打撃の力感、変化球打ちの技術、そして1年目から示していた優れた選球眼、これはすごい選手になると大きな期待を抱いたものです。

しかし2年目は度重なるケガに見舞われ、本来の実力を発揮できずにシーズンを終えてしまいました。そして3年目にとうとう本来の実力を発揮してくれたと思っていたのですが…最後に躓いてしまいました。9月以降のマルテ選手の姿を見るのは辛かったです。

そもそもマルテ選手は好不調の波が非常に少ない選手だと思います。1年目はシーズン通して不調期などほとんどありませんでしたし。昨年は中断期間があったとはいえ、長すぎるシーズンの影響が大きかったのではないでしょうか。体力・精神力のどちらも最後はガス欠だったように見えました。

通常通りのシーズンを送れる2022年、何も変えなくてもあっさりと通年大活躍してくれる実力があると私は信じています。

マルテ選手は相手を選ばずヒットを打ち、安定した成績を残せる素晴らしい選手です。阪神流に言えば、エースやクローザー相手でも「事を起こせる」し、長打力もある。非常に貴重な戦力なのです。

まとめ

以上の二人が、私が選ぶ今シーズンのキーマンです。個人的な期待値と昨期の成績が大きく乖離していた選手を選定しました。

佐藤輝明が3割40本打つかもしれない、大山が30本打つかもしれない、糸原が3割打つかもしれない、大きく期待したくなる選手は多いですが、近本・マルテ・梅野の三人は高いところで安定し、他の選手を輝かせてほしいのです。

私は15年間阪神を応援していますが、今が応援していて1番楽しいです。生え抜きが多く希望のある、本当に応援しがいのあるチームになったと感じています。佐藤輝明や高橋遥人のように日本一のプレーヤーを目指せるレベルの生え抜き選手が現れたのも、チームとして非常に大きい事だと思うのです。

私は今年も当然のように阪神を優勝予想とさせていただきます。リリーフが課題とか言われてますが、先発を含めた投手層は12球団ナンバーワンと言っても過言では無いレベルですので、リリーフ整備に注力すればしっかりとしたモノが出来るはずです。

矢野監督も最終年、悔いのないよう選手を駒として好きなように動かしてもらいたいと思ってます。先発中継関係なく、一軍の勝利だけを求めて投手全体でぶつかってもらいたいです!

打線は先のキーマン2人と近本選手が安定した成績を収めてくれたならば、他の選手がしっかり活かせると考えてますので、とにかく梅野選手・マルテ選手に期待します!

開幕直前にバタバタと書き上げたので、読みにくい所もあったかと思いますが、最後までお読みいただいて感謝します。

それでは皆様、今年もプロ野球を大いに楽しみましょう!!!

データ参照:1.02-Essence of Baseball(https://1point02.jp/op/index.aspx)

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