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GRフェス(2023Nov.)世界54位 ヤメルーラ(魔将奮迅)デッキ構築解説

はじめまして、ぶるーと申します。
リンクスからラッシュデュエルにハマり、遊戯王の日やJF公式ポイバに出ていたためnote執筆が遅くなりましたが、GRフェスお疲れ様でした!
この度GRフェス(2023Nov.)にて世界54位を取ることができました。

ランキングに載っている蒼月学人はパーッとしてました!

1.対象読者・目的

遊戯王デュエルリンクスをある程度プレイしている方で、これからヤメルーラのデッキを使ってみたい!と思う方を対象読者とします。
本記事では今回世界54位に入賞したデッキ・プレイング等の解説を一生懸命行いますので、蒼月学人&ヤメルーラのデッキを使う方が増えたら嬉しいです。
ただ初のnote投稿且つ自分語りをするのは結婚式ぶりなので駄文長文乱文ご容赦ください。
※以下、ルール、スキル、カードテキスト説明の省略や専門用語、勝手な略称等を多用します。

2.構築解説

それではデッキレシピの紹介から参ります。

強いカードは3投

スキル「魔将奮迅」を使用したヤメルーラデッキです。本デッキはラッシュデュエルがうたう大量ドローで大逆転!を否定し続け、相手にのみ窮屈なデュエルを押し付けることを理想としたデッキになります。
今回のGRにおける選定理由は、GR開始前は誰もがtier1の評価をしていたスキル「ドラゴニック・レゾナンス」を使用したドラゴンデッキ(以下、レゾナンス)に明確に有利を取れるからです。GR中にメタが回ったとしてもtier1であるレゾナンスが消えることはないと考え、ヤメルーラの中でも対レゾナンスに特化したデッキになります。
また、他のデッキレシピに比べて下級モンスターを多めに積み、上級・魔法罠が手札に固まって何も動けない事故を減らしたのも本デッキの特徴です。下級被りを起こしてもライフを守り抜いて上級・罠に繋げられればまだ逆転の目があります。GRは長期戦なので事故率の低さも重要だと考えています。
※新リミット適応後はまた環境も変わり、採用札も変えていくと思います。ご了承ください。

以下はGR中の対戦データです。

安定したデッキなので大きな連敗はほとんどありませんでした。
ドラゴン(レゾナンス)に勝率63.5%、ミラー勝率86.7%。

先攻勝率は77.03%、後攻勝率は47.83%です。
また、GR開始前からミラーやエンシェントとのマッチが多い且つ勝率を5割切るようであれば魔将分隊 埋組を採用しようと思っていました。今回は勝率的にギリギリ耐えられたので不採用となりましたが、対ミラー・エンシェントでは必須級なので、埋組の役割についてはぜひコミネマンさんのnoteをご覧ください。本記事と同じくヤメルーラのデッキ解説をされています。

次に各カードの解説に参ります。

魔将ヤメルーラ 3枚

本デッキの要です。プレミア自慢よろしいか?

・自身の表示形式を変更することにより、お互いレベル7以上のモンスターをアドバンス召喚できない強力なアドバンスロック(以下、ロック)の効果を発動することができる。
・攻撃力2500/守備力2500という高いステータスを持つ。
・魔将決闘斬の追加効果(相手の魔法罠を破壊)に対応している。
このゲームの要である上級同士のモンスターバトルを一方的に阻止できるので凶悪すぎますね。
先攻でロックをかけるだけでも試合のテンポを取ることができるので強力なのですが、更に2体目、3体目のヤメルーラを召喚しロック続けていくことで相手は上級被りで手札が詰まっていき、ロックが解除されたとしてもそのまま押し切れることも多いです。
先攻で下級+下級+ヤメルーラというのがこのデッキの大吉スタートです。
注意点ですが「このカードが表側表示の間」というインクの染みがついているため、効果を発動したターンでも相手のグレイモヤを踏むとロックが解除されます。気を付けましょう。

魔将キメルーラ 3枚

キメルーラ、まじでイケメンだと思う。

・相手に攻撃表示モンスターがいない場合にダイレクトアタックができる。
・攻撃力2500/守備力2000という高いステータスを持つ。(キメルーラを守備表示にすることはありませんが、守備力が高いので相手のエンシェント・アライズ・ドラゴンの効果で破壊されません)
・魔将決闘斬の追加効果(相手の魔法罠を破壊)に対応している。
このゲームはライフが6000スタートなので2500ダイレクトアタックは破格の強さです。
蒼月学人のスキル「魔将奮迅」によりモンスター(レベル6以上/闇属性・地属性/戦士族)を召喚したターンに相手のモンスター1体を守備表示にすることができますので、効果の発動自体は容易です。
このカードが最も真価を発揮するタイミングはターン2ないしヤメルーラのロック効果と共にキメルーラの効果を使えるケースです。
ターン2で下級モンスターセット3枚に対して相手のライフを削れる代表的なカードはドラギアスツインエッジ、キメルーラの3枚で、ターン2からライフを削れることができれば先攻有利のゲーム性が覆ります。
ヤメルーラ・キメルーラの効果を共に使うのは極端な上振れ例で言うと、自分が後攻を取った際に相手がターン1でモンスターを3枚セットエンドに対して、引きが良ければターン2でヤメルーラのロック+キメルーラでの2500ダイレクトアタックを決めながらゲームをスタートすることができます。その後ターン3にて相手は3枚ドローするのですが、レベル5-6か魔法罠を引いていない限り何もカードをプレイすることができずエンド、その後のドローも少なくアドバンテージが広がる一方です。こうなるとだいたい勝ちます。

下級モンスターは戦士族から解説します。

貫貴益荒男 3枚

学人のカードしかプレミア持ってない。

・ヤメルーラのロック+益荒男の貫通効果で一方的に相手のライフを削る。
・魔将決闘斬の発動条件に対応している。
ヤメルーラのデッキにおいて相手のライフを大きく削る役割を持つのはキメルーラとこの益荒男の貫通効果の2つとなります。初期のヤメルーラというデッキはtier表に入れているか怪しいレベルでしたが、最新弾のパックで益荒男と魔将決闘斬を貰えてヤメルーラは誰もが認める環境デッキになりました。それほどまでに益荒男は強いカードです。特に守備力0を多くデッキに採用しているレゾナンスに対して大活躍しました。
極端な例ですが、以下の写真のようにターン1でヤメルーラのロックを発動、相手がモンスター(守備力0を2体以上)セット以外何もできなかった場合はターン3にキメルーラと益荒男*2をあわせて相手のライフを6000丸ごと削り取れる可能性すらあります。(キメルーラのダイレクトアタック2500+ヤメルーラの貫通ダメージ2500+益荒男の貫通ダメージ1200で合計6200)

相手のカードはセット状態、左はツインエッジ、右は輝岩竜だと思ってご覧ください。

闘将ナンデス 3枚

この武器、いつもは光ってないんですけど攻撃する時に光ります。

・ヤメルーラの表示形式を変更することにより、ロック効果を使いながらも攻撃力2500で攻撃することができる。(主に相手のグレイモヤを警戒する必要がない場合のみ)
・魔将決闘斬の発動条件に対応している。
ナンデスは対レゾナンスにおいて明確な役割があり採用しています。以下のスクショをご覧ください。

よくあるスレイヤー+バンカーの盤面です。

このような形で番が回ってきた際は、基本的にはスレイヤー・バンカー共に処理する必要があります。どちらかを残すとスキルで攻撃力が上がり、こちらの上級が戦闘破壊されてしまいます。罠で対処しようにも相手に次のスレイヤーを引かれた瞬間にプランが崩壊します。
そうなんです!そこでこのナンデスの出番なんです!ヤメルーラ+ナンデスのコンボとスキルによりスレイヤーを守備表示にすることで、ナンデスでスレイヤーを、ヤメルーラでバンカーを戦闘破壊、更にロックがかかった状態で相手に番を返すことができます。まさに鉄壁の布陣です。
また、このように明確な場面でなくとも攻撃力2500のヤメルーラで攻撃することはライフレースにおいて重要だと考えています。私の構築はスピーディ・パフォーマーを入れている都合上、長期戦になるとデッキ切れを起こしやすいので可能な限りヤメルーラでも攻撃のチャンスを作りたいです。
相手のグレイモヤがまだ見えていない時は基本ナンデスの効果は使わないのですが、序盤のキメルーラ効果でグレイモヤを踏んだり相手のモンスター効果でデッキから落ちていったりと意外にグレイモヤが序盤で見えるケースが多かったのも採用のポイントになりました。

アッシーホースワンレン・ラムーン 3枚

アッシー+光属性/水族はセットで解説します。

【アッシー】
・墓地に光属性/水族がいればアッシー1体で上級を召喚できる説明不要のパワーカード。
【ワンレン・ラムーン】
・スピーディ・パフォーマーの効果とあわせて攻撃力1600まで上がり、下級同士のバトルに勝てる。
ヤメルーラは魔将決闘斬を強く使うためにしっかり上級を場に繰り出すことが重要なデッキなので、アッシー+光属性/水族は下級モンスターの最有力候補となります。キメルーラの項目でも書きましたが、ターン2でもアッシー+ワンレン・ラムーン+下級+ヤメルーラ+キメルーラと引けばロックをかけながらキメルーラのダイレクトアタックを決められます。
元々はいとをかしなひめも3枚入っていたのですが、埋組をデッキから抜いた都合や下級の比率的にでワンレン・ラムーンだけで事足りました。

★光属性/水族の候補について
アッシーのお供の候補としては、セットしたら守備1400と砦を守る翼竜レッサー・ドラゴンなどに破壊されないいとをかしが最有力候補なのですが、私の構築では後述するスピーディ・パフォーマーで攻撃力を1600まで上げられるためワンレン・ラムーンを採用しています。このゲームの下級は基本攻撃力1500、守備力1400が最大ですので攻撃力を1600まで上げられれば下級同士のバトルを制することができます。スピーディ・パフォーマーを不採用の構築はいとをかしの方が優先です。
また、アッシーのお供についてはアライブさんのnoteにもまとめられているので、ご参照ください。

⑥スピーディ・パフォーマー 3枚

このイラスト全てが可愛い、ボーカルの子が音痴なの推せる。

・ヤメルーラ+ナンデスを引いている前提はあるものの、ヤメルーラがロックをかけたターンに、他の上級の攻撃力を上げて要のヤメルーラを相手のグレイモヤから守りながら総攻撃することができる。(下のスクショをご参照ください。)
・レゾナンスの上級は攻撃力2300が多いので、打点を上げて死霊、バリアなどの罠を使われても上級同士のバトルに勝つ。
・下級の打点を上げ下級同士のバトルに打ち勝つ。
・デッキからカードを墓地に落とすことにより死者転生、アッシーを上手く使う。
・下級の種族を散らすことで死霊のダメージを軽減できる。

ターン1で効果を使ったヤメルーラの攻撃力を上げると、
グレイモヤを踏んでもこのターンにロックした方のヤメルーラは残る。

このカードのおかげで相手がグレイモヤを発動したとしても他の上級しか選べないため、グレイモヤを恐れずにヤメルーラ+ナンデスのコンボを強く使えます。新弾が来るまでは元々イカズチのサンダーを入れていたのですが、手札が余るデッキでもない上に相手の攻撃力を下げるだけという効果はかなり限定的な使い道だったので、スピーディ・パフォーマーの登場で圧倒的に使いやすくなりました。効果を使って落としたヤメルーラを死者転生で拾ってロックをかけて勝った試合もあります。墓地落とし最強。ですがよくLOの危機に瀕するので、効果を使うときは残りのデッキ枚数に注意しましょう。

暗黒の熾天使 3枚

CPUの学人が使ってくるのでずっと学人の使用カードだと思ってました。

・相手を守備表示にすることで、キメルーラの効果を使いやすくする。
・あわせて益荒男の効果を使うことで相手に貫通ダメージを入れる。
・ミラーで相手のヤメルーラを裏側守備表示にすることでロック効果を解除できる。
・相手を攻撃表示にしてライフを削る。
・下級の種族を散らすことで死霊のダメージを軽減できる。更に攻撃することにより、相手の伏せが死霊かグレイモヤかなどを判断できる。
対レゾナンスとミラーで活躍したカードです。ミラーはお互い上級を縦で2体維持するゲームなので、熾天使の効果+スキルで2体守備にし、キメルーラのダイレクトアタックで何度も捲ってきました。
対レゾナンスについては以下のスクショをご覧ください。

先ほどのスクショの伏せカードがあるバージョンです。

ナンデスの項目で書いたのですが、スレイヤー+バンカーの盤面はヤメルーラ+ナンデスのような上級+下級で捲ります。ただし相手にバリアや死霊がある場合、ナンデス→スレイヤーの攻撃は通りますが、上級→バンカーへの攻撃は罠でいなされてしまいます。ですが、熾天使がいればスキルとあわせてどちらも守備表示にできるため、グレイモヤ以外の罠をかわしながらスレイヤー+バンカーの盤面を突破することができます。

対レゾナンスはスレイヤー+バンカーをどう返すかのゲーム

⑧死者転生 1枚

魔法カードのレジェンド枠です。

・上級が6枚しか入っていないため7枚目の上級として採用。
・下級を上手く引き込めなかった場合にアッシーを回収し上級を場に出す。ヤメルーラのロックを最大4回かけられるの凶悪なカードです。死者転生は上級、アッシー、益荒男を回収する機会が多かったです。デッキを上手く回し続けるのに必須なので今のところ抜くのは考えられませんが、魔法カードのレジェンド枠としては来月に配布される右手に盾を左手に剣をとどちらが強いんでしょうか?検証するのが今から非常に楽しみですね。

万能地雷グレイモヤ 1枚

罠カードのレジェンド枠です。

・エンシェントやセブンスロード・マジシャンなどの攻撃力3000以上のモンスターから上級を守れる。
・相手のモンスターを破壊できるので、相手の盤面を空けて次のターンに決定的なダメージを負わせることができる。
説明不要の最強カードです。基本的には上級モンスターを守るために使います。グレイモヤという罠のパワーカードがあるので、上手く罠をかわせるレゾナンスやヤメルーラが強いと言われていたのは納得いきますね。

魔将決闘斬 3枚

このカードを発動した時のボイスがカッコよくて好きです!

・相手の攻撃力を400下げられるので、各デッキの多くのエースモンスターから上級を守ることができる。
・ヤメルーラかキメルーラが場にいれば相手の魔法罠を破壊できる。
益荒男と共にヤメルーラを環境デッキに押し上げてくれた神カード。現状ヤメルーラのデッキのみ魔法罠を破壊する効果を使えます。相手に伏せカードがある場合は積極的に使っていきます。
魔将決闘斬の存在で現状ヤメルーラは最も魔法罠の伏せカードが強いデッキタイプだと思います。このカードのおかげでこちらの伏せがブラフであっても、常に相手に「自分の罠を割られてでも戦士族を倒しに行くのか?」と考えさせることができます。

また、このカードが原因でLO気味になることがあります。環境で使われているほとんどの罠が攻撃宣言時に発動する以上、お互いバトルをせずに盤面を固めてエンド、相手が攻めてくるのを待つという択が生まれます。

この対戦はここから相手が動くのを20ターン程度待ちました。

余談ですがレゾナンスというデッキはスキルの制約でドラゴン族しか入れられません。相手の攻撃力を下げるという点においては死霊の刺さりが非常に良いので、事前の調整段階では魔将決闘斬ではなく死霊の方が強いのでは?と思っていた時期が長かったです。ただ前述の通りスレイヤー+バンカー+罠に対して、魔将決闘斬をうてれば熾天使を引かなくても楽に勝てること、そもそもレゾナンスの上級が2800で攻撃してくるなら攻撃力400ダウンの魔将決闘斬でも上級同士のバトルに勝てることに気づき即3投しました。また、尊敬しているナナオさんという配信者が「これ流石に魔将決闘斬だよな?」と言いながらも普通に戦士族に突っ込んでいるのを見てまあ腹立つし入れるかと思いました。こんなに強いカードを入れてなかったのは今では恥ずかしい話ですが、GRまでに間に合って本当に良かったです。

死霊の束縛 1枚

レゾナンス用

・対レゾナンスにて相手のドラギアス・ツインエッジに使用。
このデッキは下級を多く採用しているため、下級を並べた際にドラギアスやツインエッジを出されると大きくライフを削られてしまいます。上級の隣にナンデスや益荒男などの攻撃表示の下級が置かれていることも多く、ドラギアスに下級を殴られてライフを大きく詰められてしまうことを最も警戒しています。逆に死霊を引いていれば際どい場面でも下級をバトルに参加させられるので、対レゾナンスでは強力なカードでした。

3:27:35~ vsレゾナンス(ナナオさん)
ツインエッジに死霊を当てて、デッキ残り0枚で勝った試合です。繋がるは首の皮一枚、絶体絶命の崖っぷちから勝てたので嬉しかったです。お互いのプレミがあったものの、結構無茶苦茶なことされて最後に捲ったのでぜひ蒼月流の真髄をご覧ください。後述しますがナナオさんはGR前に毎日ポイバを開催されていた神の配信者なので、ぜひチャンネル登録をお願いします!

その他の採用候補

ザ☆バリア
上記の配信でもそうですがバリアを採用していた時期もありました。バリアは必要なリソースを墓地からデッキに戻せるため、特に試合の後半にて重宝するカードでした。また、LO試合になった時にたった1枚戻すだけで相手のプランを崩せることもあります。使い勝手は非常に良かったので、新リミでレゾナンスが減るのであれば死霊の枠はバリアにしようかと思っています。

伝説の侍将 MASAKI
唯一GR中に入れようか迷ったカードです。上位帯のヤメルーラは結構入れている人が多く、対レゾナンスでセットされたトライアドの守備1300を打ち破れるのが強みです。スピーディ・パフォーマーの効果を使わずとも下級同士のバトルで相打ち以上を取れ、魔将決闘斬に対応している攻撃力1500なのが大変偉いです。
ただ入れ替えるカードが難しく、熾天使やスピーディ・パフォーマーの枚数を減らしてMASAKIを入れると、デッキの戦士族が増えて試合の後半は墓地の戦士族がザックザクとなり死霊が刺さります。そうなると守備表示のバンカーを抜けない可能性が出てきます。ナンデスと入れ替えることも悩みましたが、やはりヤメルーラとのコンボでスレイヤー+バンカーを返せる確率を考え泣く泣く不採用となりました。新リミ適応後はまた試してみます。

3.プレイング解説

前項と被るところもありますが、GR中に意識していたプレイングをご紹介します。状況によるところも大きいので全てが正しいとは限りませんし、今後環境が変われば全く違うプレイングを意識するようになるので参考程度に読んでいただければと思います。

①場に上級を残し続けながら戦う

上級はヤメルーラ・キメルーラともに攻撃力2500とステータスが高いので、罠でしっかり守りましょう。上級を残して魔将決闘斬を上手く使いつつ益荒男で貫通を付与しながら攻めていきます。攻める時は相手のグレイモヤを踏むタイミングに注意し、上級を1体残せるように踏んでいきます。
例外的にターン2で下級下級下級キメルーラ+下級orグレイモヤのような手札の時は相手のグレイモヤを切って覚悟を決めて突っ込むこともあります。

②試合の最後までゲームプランをしっかり考える

これはヤメルーラに限った話ではないのですが、ラッシュデュエルの試合は割とデッキの最後の方までお互いカードを使い切る試合も多いのでゲームプランを立てやすいです。
上級と益荒男の使用枚数を常に頭に入れ、デッキの半分を消費したあたりから他のカードの枚数も全て把握するよう心掛けました。もちろん相手のリソースも確認します。基本的にはキメルーラを使って何回ダイレクトアタックを決めればいいのか、益荒男を使ってどのモンスターに貫通ダメージを与えればいいのかを検討します。デッキ残り0枚まで行って勝つ試合はだいたいデッキ残り2枚になるように調整してドローをし、キメルーラのダイレクトアタック×2orキメルーラのダイレクトアタック+益荒男の貫通で勝鬨をあげます。そしてそのプランが取れない場合にはすぐにLO戦術に切り替えます。

③LO勝ち/負けを強く意識する

GR中はそこまででもなかったのですが、先ほどのナナオさんとの試合のように事前の調整段階では3戦に1戦程度デッキが0枚になるまで試合が続くこともありました。ミラーもお互いの回答札の枚数次第ですがよくLO勝負になりやすいです。LO勝ちもLO負けもあるので、相手のライフを最後まで削れないor相手のリソースを確認してヤメルーラ+罠が抜けないようであればLO勝負に持ちこむこと、必要以上に手札やデッキを消費しないことなどを意識すれば勝ち筋が見えてくると思います。

④多少無理をしてでもLP2500以下まで相手のライフを削る

LP2500はキメルーラのダイレクトアタックのラインです。罠の引き方にもよりますが、対エンシェントなど簡単にこちらの上級を処理できるデッキに対しては可能な限り早期決着を目指します。例えば返しに大ダメージを受けるとしても下級でも積極的にバトルをし、肉を切らせて骨を断つスタイルで戦います。相手のバリアも考慮し、相手のライフを2100以下にしてキメルーラを待つのが理想です。

⑤相手がアドバンス召喚したセットモンスターは殴るようにする

相手がターン1でモンスターをセットしてくることがありますが、よっぽどのことがなければ必ず攻撃するようにしています。ターン2からヤメルーラでロックしても元々アドバンス召喚されたモンスターがそのままいるとヤメルーラが抜かれてしまう可能性が高いです。例えばレゾナンスのバンカーやスレイヤー、グラビティ・プレス・ドラゴン、相手が遊我であればセブンスロード・ウィッチなど悪さするモンスターがてんこ盛りです。

⑥相手の伏せカードを把握する

プレミメモ、伏せカードのメモ、墓地の戦士族の枚数メモ

攻撃した時は必ずホワイトボードにメモを取ってました。グレイモヤはだいたいキメルーラのダイレクトアタックに使われるので、その際相手が伏せカードを使えるのに使わなかった場合はグレイモヤに△をつけています。

⑦魔法罠をセットできる場合は下級戦士族は攻撃表示で召喚する

これは流石に状況にもよりますが、死者転生しか伏せていない時ですらこの伏せは魔将決闘斬ですという顔をしながら益荒男・ナンデスで積極的に殴りに行きます。相手に伏せを誤認させるとプレイが歪む可能性があります。

⑧相手の守備力0を残すようにする

貫通ダメージで勝つことを考え、こちらの下級が倒されることよりもステータス1500/0のモンスターを相手の場に残すことがあります。特にヤメルーラのロック下では守備力0のモンスターをリリースすることが難しいため、わざと1500/0を倒さずに次のターンに貫通大ダメージを狙う場合も多いです。

⑨魔法罠ゾーンにセットするカードは考える

罠を3枚引いても死者転生用に枠を空けておきたいので2枚しか伏せないこともあります。こちらが罠を3伏せをすると、グレイモヤや魔将決闘斬などの強い罠を警戒して相手がバトルをして来ないことがあるためです。LOを狙われたり解決札を引けるまで待たれたりして、こちらが上手く動けない場合は負けに直結します。試合が動かずこのままではLO負けする、という場面では死者転生で主にキメルーラを回収してこちらから動くことが多いです。

他にも、独演ケアでバトルの順番は倒したいモンスターから殴る、使う必要のないタイミングでも罠の発動を悩んでグレイモヤなのに死霊と誤認させる、相手のデッキからゴーストサイクロンが見えたら2枚目を警戒して相手の盤面にモンスターを1体わざと残すなど細かいプレイが結構あります。

ヤメルーラのデッキやプレイングについての解説は以上となります。
頑張って1万文字程度書きましたので、少しでもヤメルーラというデッキタイプの魅力が伝われば嬉しいです。
この後はせっかくなので簡単に事前準備やGR中の様子、リプレイ、謝辞などを日記テイストで書こうと思います。

4.GRまでの事前準備

この項目は語りたい事だらけで本当はこれ一本でnoteが書けるレベルなのですが、もう流石に疲れたのでさらっと終わらせます。

事前準備は家族でリンクスのラッシュデュエルにハマっていたのでずっと一緒に調整していました。24時間一緒にいる人間と真面目な調整の話から取り留めのない話まで出来たのは相当大きかったと思います。

具体的な準備としては以下の通りです。
【実戦】
・ナナオさんの毎日ポイバへの参加(皆勤賞)
・いかふらわーさんの長時間ポイバへの参加
・ランクマでのデュエルキング達成
・各対面の練習(家庭内調整/一人回し)
・家庭内BO10(勝者が主にGRで走る権利を得ます、当然私が勝ちました)
【座学】
・ポイバでのリプレイ確認、試合内容の共有、各試合の反省
・海外の大会配信を見てプレイングの勉強
・metaにてデッキレシピの情報収集
この中でも特に実力向上に繋がったと思うのはポイバへの参加やその反省です。ナナオさん、いかふらわーさん、ありがとうございました!

本当は、いかさんのポイバで3位を目指していたのに4位になって1時間口を開けないくらい落ち込んだこと、ポイバで負けてこれだけ悔しいならGR本番でちゃんと本気で銀アイコンを取ろうと思ったこと、家庭内BO10でLO負けだったところを口プでまくし立てて逆に相手をLOさせたことなど書きたいことしかありませんが、残念ながら本題ではないので飛ばします。ただ家庭内で一緒に調整していた人を蹴落としてGR走っていたので、まさに引くに引けない後がない状態でした。GRに懸けるたぎる想いは負けませんと。

GR直前という話ではないのですが、リンクスにラッシュが来た時にプレミア確定パックでヤメルーラを引いてからというもの、ずっと蒼月学人&ヤメルーラを使っています。リンクスでは最古のルーラーの一人です。ただ当時のヤメルーラはあまりにも弱すぎて、ハッキリ言ってデュエルキングになるの、過去一しんどかったです。当然GRなんてものは走る気がなかったのですが、新弾直後の公式ポイバでヤメルーラで2位になった方がいたのでそこから本気で調整を始めました。あと1日5時間ゴーハ第七小学校校歌を聞いてたのでこの辺の時間のリソースの使い方が精神的支柱になりました。たぶん。

5.GR中の日記

ずっと100位前後でマイペースに走り、DP推移も本当にひとつもコケずに上がり切った形で理想としていた走り方ができました。プレミもたくさんしましたが、使用キャラクターの蒼月学人本人よりはヤバいプレミをしていなかったので精神的にはそこそこ余裕がありました。彼は遊戯王SEVENS4話で先攻ターン1で下級下級ヤメルーラと引いておきながら手札にヤメルーラを温存してターンエンドを宣言しています。蒼月流、凄まじいですね。

ここまでの流れだと何不自由なく銀を取ったように見えますが実のところは苦しいことしかなかったです。私が調整してきたのは7割対レゾナンスで2割ミラー、1割その他なのですが2日目からエンシェントが流行り出しました。

エンシェントが強いこと自体は大会結果を見て知っていたのですが、ヤメルーラだと不利なので流行らないことを祈るしかやることがありませんでした。ヤメルーラはロック効果を使ったターンに倒されないことを基本として戦術を考えますが、エンシェントだけはメインのモンスターでロックをかいくぐりながらヤメルーラを倒すことができます。幸いGR中そこまでヤメルーラの数が多かったわけではなく、エンシェント側も対ヤメルーラの動きが確立していなかったので何とかなりました。また、ナナオさんの毎日ポイバでもエンシェント使いがいたので、グレイモヤをエンシェントに当てる、バーニング・ブレイズ・ドラゴンの守備0に対して貫通を狙うなどの勝ち筋も見えていました。全てナナオポイバのおかげです。

また、最終日にはドラゴニック・プレッシャーという犯罪カードを叩きつけてくるレゾナンスが増え、対レゾナンスの勝率も落ち始めました。プレッシャーでヤメルーラが場から消えてしまうとロック効果が解除され、下級でちまちま殴られているだけでもライフレースに負けてしまいます。
あと単純に上位帯でミラーをすると難しい盤面ばかりで長考し、試合時間は平気で15分以上になります。これも大変疲れました。

このようにGR中は辛い時迷う時ばかりでしたが、皆も辛いに決まっているのでXに来れば大丈夫さ・・・と思いたかったです。

残念ながらXもヤメルーラへの批判ばかりで辛かったです。ヤメルーラのロックがしょうもないのは事実なんですけど生徒会長である蒼月学人は何でもこなせてめちゃくちゃ性格の良い友情に熱い男なので許して欲しいです。
他にも尊敬するフォロワーさんにマッチして大喜びしてたらブロックするわと言われてた時はそっとXを閉じました。ちなみにリンクスは分かりませんが後日Xはブロックされていないことが判明してちょっと嬉しかったです。
こんな中でも最後まで自分を信じてこの胸の奥に秘めた熱い気持ちの赴くままデュエルできたのは事前準備をしっかりしたおかげだと思っています。

6.リプレイ集

①vsレゾナンス

度々スクショあげてるリプレイです。熾天使強くて順当に勝ち!

②vsエンシェント

ヤメルーラは攻守バランスの取れたデッキですが、以下のリプレイは守りの方の強さが出ています。相手はエンシェントの効果でデッキの枚数を回復できますがヤメルーラのロックで召喚を阻止できるのでLOチラつかせて勝ち!

③vsミラー

ミラーは先に盤面を固めても割と崩されることがあるので、最後まで気を抜けない大変な試合になりがちです。ライフを削る要因がお互いキメルーラと益荒男なので、上級を縦で2体置く、できるだけ守備力0を場に置かないなど細かいセオリーがそれはもう大量にあります。1試合するだけで疲れます。

④vs真紅眼型ヤメルーラ

真紅眼型はスキルで手札をデッキに戻せるため、魔将奮迅側はLO勝ちの線が薄くライフを取り切るプランで勝つ必要があります。ヤメルーラ+キメルーラ+真紅眼が並ぶとパッと見強そうなのですが、ヤメルーラのロック下ではミラーの解決札である優秀な下級を出せないので埋組を入れていないと横ヤメルーラを抜く手段がありません。リプレイではその弱点を突きました。

このリプレイでは最後にキメルーラで勝つプランでいたので、キメルーラの効果用にデッキにカードを1枚残して引いています。こう書くとものすごく考えてプレイをしているように見えますが、残念ながら序盤にキメルーラの効果の制約を忘れてワンレン・ラムーンを縦で召喚しています。やめましょう。熾天使セットが正解です。

7.おわりに

疲れた、流石に疲れました。想定を超える文章量を書いたもので。ですが、このnoteで皆さんに蒼月流のデュエルの強さをお見せできたと思います。
GRが非常に楽しいイベントだったので熱量を保ちながらここまでnoteを書くことができました。リンクスが大好きなのでKC/GR共にずっとずっと盛り上がって欲しいです!

元々は同じく魔将奮迅のヤメルーラ一本で私よりGRの順位が上のコミネマンさんがnoteを執筆されると聞いていたので全く書く気はなかったのですが、Xにて「同じ構築にしてもまじで勝てねえ安定感なさすぎる」「うまくカード引ける人向けのデッキはみても参考にならんな」と面識のない方から言われた時に、この方のために解説をする使命を感じました。凄まじい言われようですが、自分のデッキを使ってもらえるのは本当に嬉しいものですね。このnoteでヤメルーラを使いたいと思う人が増えたらもっと嬉しいです。

改めてにはなりますが、ポイバを開いてラッシュを盛り上げてくださったナナオさん、いかふらわーさん、ありがとうございました!
また、初めてアイコンを目指して走ったので大変なことも多かったのですが、ずっと応援してくれたいかもぶっき・サザングロスのメンツのおかげでこの胸に秘めた友情の赴くままデュエルできました。感謝いたします。
最後に、24時間一緒にラッシュのことを考えてくれて、GR前から全てのことを引き受けてくれたろみんぐさん、まじで神です。お祝いもありがとう!

いただきもの

ろみんぐさんからのお祝い。ヘアピン2本の圧が強すぎる。
ろみんぐさんから。クリスマスに届いたのにクリスマスケーキじゃなかった笑
いかふらわーさんからお祝いで神絵をいただきました😭❤

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ぶるー


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