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15日目 - 無敵の法則、マジで無敵だった

よしきた任せてくださいよ!!!と本好きわたくし大歓喜のテーマが来た。早速紹介させていただこうと思う。

奥野宣之さんの『心を掴む文章術 無敵の法則』を。

えっ?ビジネス書?本好きを自称しておきながら?小洒落た小説のひとつでも紹介しろよと言われそうである。

いやいや待ってほしい。確かにいかにもビジネス書!といったタイトルと風貌だがこちら、一冊の本としてめちゃくちゃ面白いのだ。

実際、この本を一通り読み終えた瞬間の僕の感想、
「は〜!!面白かった!!!」
だった。文章力を上げることを目的に読み始めたことを鑑みるとバカかこいつは?であるが、本来の目的を忘れるほど楽しい読書体験だった。
僕はおそらく人よりもたくさん本を読んでいるが、こういったジャンルの本でこの読後感を味わうことは滅多にない。

しかしよくよく考えてみると、文章術を説く本がめちゃくちゃ面白いというのは、文章術の本として完璧ではなかろうか。説得力の権化である。
ここまで面白さを強調してきたが、当然ながらすぐに活かせそうなテクニックもゴロゴロ載っている。文章力アップを狙う方にもバッチリおすすめできる一冊だ。いや、それが真っ当な読み方だろ。

本書は細かく章が分かれている。実用書によくある構成だ。順を追ってテクニックを紹介してくれるのだが、各章の短さや小気味よく親しみやすい文体のおかげでスイスイ読み進められる。
なんなら上手すぎて、後半に行くにつれ「今オレはまさにあのテクニックで納得させられてるんじゃないか?」という訝しみの感情すら出てくる。踊らされてる感ある。畜生。

また、テクニックの具体例として、幅広いジャンルの文章が随所で引用されている。その引用文のチョイスもまた良く、引用文だけ読んでいてもなんだか楽しい。中にはこれをこの風貌の本に載せたの!?といった引用文も存在する。ターゲット層を考えるとすごい。


「心を掴む文章術」というタイトルの本書に僕はがっつり心を掴まれてしまったわけだが、読んで損はない一冊だと自信を持って言える。

ぜひぜひご一読ください。え?回し者か?

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