猫のおしっこ掃除(布物)備忘録

 我が家には5歳になる雌猫がいるのですが、どこか繊細なところがあるらしく、環境の変化や気圧の変動の大きい日、季節の変わり目になると体調を崩しがちです。
 特に冬は鬼門で、皮膚の湿疹とおしっこトラブルが同時に出ます。幸い、湿疹は薬を塗ってすぐに治りますし、おしっこトラブルも膀胱炎といった病気ではないとのこと(我が家では毎年11月に健康診断、12月にワクチンをしています)。
 健康に問題がないことはわかっていても、子猫の頃から布団、カーペット、ソファ、服、ありとあらゆる布物をターゲットにされると、こちらもなかなかストレスです。
 おしっこが出なくなるよりはマシ!と割り切ってはいますが、布団にやられたときは掃除が大変。羽毛布団など、水を吸うと重すぎて干すのも一苦労だしね。

 そこで、今年のamazonブラックフライデーにて、ついにリンサークリーナー(液体掃除機)と、スチームクリーナーを購入しました。
(注記)ブラックフライデーで¥9,800弱で購入。セール後の12月14日時点の価格は¥11,200。ですが、セール時には通常価格¥20,000超→セール価格¥9,800という表記なっていて、割引率を大幅に上げて見せていたようです。定価は知りませんがセール期間外の値段を踏まえて、購入を検討してください。

染み抜きの手順

 さて、6年に及ぶ猫の粗相との戦いの結果、ある程度効率の良いやり方がようやくわかってきたので、備忘録として書いていきます。
 これをやれば人間の鼻ではにおいがわからない程度まで持っていけます。ただし、猫が同じような場所で再び粗相することがあるので、完全には抜けきれていないのかもしれません。

 例として、我が家で最も被害を受けるこたつ布団の掃除を書いておきます。他の布物も基本的なやり方は同じだと思われます。

【用意するもの】
・使い捨ての薄いペットシーツ10枚くらい
・クエン酸水もしくはセスキ炭酸ソーダ等 適量
(以前は重曹水を使ってましたが、溶けきらなかった粉が微妙に残留しているのが気になってやめました。後から水をかけて流しても気になるものは気になる)
・熱湯 適量
・リンサークリーナー(ヘッドのところのタンクには水を入れない)

【手順】
①粗相個所の上下にペットシーツを敷いて挟み、叩いたり踏んだりしておしっこを抜く
②汚れたシーツを捨てる。新しいシーツを4~5枚程度重ねて、粗相個所の真下に敷く→重ねる理由は後述の手順を見ればわかります
③クエン酸水等を粗相個所にかけて30分くらい放置→放置中に猫が近寄らないように注意、あと布の変色にも気をつけて
④待っている間に熱湯を用意する
⑤リンサークリーナーでクエン酸水を吸う!吸う!ある程度吸えたら、下のシーツを1枚抜いて捨てる→リンサーの排水タンクの中身を今のうちに捨てておく
⑥熱湯を粗相個所にかける
⑦火傷に注意しながらリンサーで吸う→多少冷めるまで置いてても大丈夫
⑧布団を持ち上げても水滴が垂れないところまで吸えたら、下のシーツを1枚抜いて捨てる→熱湯を含んだシーツで火傷しないように要注意
⑨あとはひたすらリンサーで布団を吸いまくる→コツとして、ある程度表が吸えたら、裏返してそちらからも吸うと早い
⑩綿にしみこんだ水分は、リンサーのヘッドをぐいぐい押しつけるとじわ~と吸い出されてくるので、触ってみてまだ湿り気が多いなと思うところにはそれをやってみる→体重かけるべし
⑪途中で下に敷いたシーツの濡れ具合を確認しながら、必要に応じて抜いて捨てる
⑫ある程度湿り気を感じなくなれば、あとは乾いたシーツで上下を挟んで上に重りを載せておくなり、ドライヤーを当てるなりすれば、干すまでもなく乾きます

ところでスチームクリーナーは?

 当初の計画としては、熱湯を用意してぶっかける際、湯の量が多すぎると下に敷いたシーツの吸水能力をぶっちぎって被害を拡大させるので(加減を知らないゴリラ)、スチームクリーナーの蒸気でそれを代用しようと考えていました。
 ですが、何度試してもにおいがうまくとれない。熱湯をかけたときに比べて、全然においが消えない。表裏ともににおう。
 まあ考えてみれば当然で、こたつ布団には中に綿が入っています。その繊維内に入り込んだ尿の成分を、熱湯で一気に流してやるほうが効率的なんですよね。
 スチームクリーナーの本来の役割は「汚れを浮かせる」ものなので、時間をかけるなりなんなりすれば、恐らくはこれでも行けると思うのですが、短気なので熱湯ぶっかけでさくっと終わらせる方を選びました。

 もっとも、だからといってスチームクリーナーが使えないわけではなく、たとえばソファといった表から裏へ流し出せないものの掃除には、恐らくある程度有効です。試したことがないので、あくまで「恐らく」ですけど。
 表面付近にしみこんだ汚れをスチームでなるべく浮かせて、リンサーで吸い(これ大事)、クエン酸水をスプレーして、放置からのリンサー。
 クエン酸水をある程度吸い出した後は、リンサーのヘッドタンクに水を入れて、スプレーしながら吸い出すことが重要です。クエン酸の成分が残るとソファが痛むので。

最後に

 私はリンサークリーナーを購入する前、熱湯ぶっかけ→吸い取りまでの行程を、すべてペットシーツとタオルのみでやっていました。しかしこれは大変不経済で、2回の粗相で数十枚のシーツを浪費しました(やりすぎ)。
 気軽にこたつ布団や毛布を毎日でも洗濯できる環境の方には不要だと思いますが、そうじゃなければ、1台あってもいいかなと思います。猫ゲロ掃除にも使えるし。

 なお、先ほどご紹介したアイリスオーヤマのリンサークリーナーですが、もちろん欠点もあって、
・音がでかい→古い掃除機くらい、深夜に使ったら近隣が石を投げてくるレベル
・排水タンクの容量が小さく、ぶっかける熱湯の量によっては作業中にタンクを空にしにいかねばならない
・排水タンクを分解して洗えないので、クエン酸や重曹等を使った掃除のあとが面倒
・ヘッドのタンクに水を入れておくと絶妙に重い(腱鞘炎キラー)
 こういうところも改善してほしいなぁと思ったりなんだり。
 でもまあ、ここ数年買った物の中でダントツくらいには「買ってよかった」と思えるものなのは間違いないです。セットで1万切ってますしね。

 上記、備忘録として書きましたが、猫の粗相に悩む方の参考になればとも思います。
 もっとも、猫の粗相の原因(病気、トイレの環境、砂の種類等)を突き止めるのが先だということだけは頭に置いておいてください。
 うちの場合は獣医と相談しながら、考えられる可能性をひとつずつ潰していって、最終的に「こりゃ布を撤去するしかねえなw」というところまでいきました。猫の健康に影響がなければ、人間のほうが環境を変えるとか(こたつを撤去するとか)、猫をこたつや布団から遠ざけるとか、私のように道具を買うとか、色々な方法がありますものね。

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