親切風空っぽの約束
ちょっと愚痴ります。覚悟してください。
職場は只今大忙し。
私の部署が主催する大きなイベント、シンポジウムがいよいよ今日から始まりました。
今日はオンラインでウォームアップ。
参加者は100人を超え大盛況。
中東から招待した女性博士も予想通り素晴らしい講演でイベントは順風に始まりました。
私の仕事はこのイベントに関わる雑務全般。
ケイタリングの手配に印刷物やら看板を用意して適所に設置、Webサイトの更新とお客様の駐車場の手配。
言い出したらきりがない、膨大な量の仕事です。
今日はオンラインでワークショップを行っていたので、明日から会場となるカンフェレンスルームや教室やらの準備をする予定でした。
予めこのセッティング、とにかく手がかかり、人手が必要であることは伝えていたので、イベント責任者に必ず何人か確保するようにお願いしていました。
担当からはXさんが手伝ってくれると連絡があり1人で大丈夫かなと思っていたのに、まさかのドタキャン。
担当者は他にもトラブルが発生してしまいテンパっているので「それは仕方ないね。」と一体何が仕方ないのかわかりませんが、全くスルー。
でもこれ1人は無理ですと食い下がる私に、Bおじいちゃん登場。
「特に何も入ってないから私が行きましょう。」
担当者も渡りに船。
ありがとうございます。よろしくね。
と、私の前から飛ぶようにいなくなりました。
まあ誰もいないよりいいか。
そして昨日の最終ミーティングでも、手の空いている人はできるだけヘルプに来てください、とお願いする私にまたBおじいちゃん、
「特に何もしていないから僕が手伝いましょう。」
???
あなた昨日も同じこと言ったよね?手伝うって再確認?
と、内心思ってはいたけれど、親切で言っている人に水を刺すことは憚られ、何も言えず。
テンパってる担当者もあろうことかまた。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
って、これデジャブ?
おーい責任者だせー!ってこの人だ。
そして今日。
「1時にセッティング開始しまーす。」
とオフィスで声をかけてみます。最後の悪あがき。
手の空いている人を探したのですが、どの人もてんてこまいな様子。
やっぱりBおじいちゃんしかいないのかと思いながら、Bおじいちゃんを見ると、
「えっぼく?これからセッションがあるから無理だよ」
???
何言ってるんでしょう、この人。
しばらくぼーっと見つめます。
これって私の絶対あり得ないシチュエーションの妄想?
Bおじいちゃん、突然「うっそー」とか言っちゃうやつ?
まさか本気じゃ無いよね?
そんな私を見て、何も急ぐ必要ないのに無駄に急いで会議室へむかいやがります。
Bおじいちゃんをあてにしていたはずでは無いけれど、それでもこの時点でのドタキャンはもう反則。
でも。でもです。
こんな人に費やす時間が勿体無い。
半べそで重いワゴンを引きずって、やりました、全て1人で涙
2-3人でやったら1時間くらいで終わるところ、私1人で3時間。
途中上司が様子を見に来てくれ、Bおじいちゃんがいないことに驚き、不憫に思ったのか形だけ少し手伝ってくれましたが彼女も暇ではありません。
「今日の反省会ミーティングでね。」
と爽やかに去ろうとする彼女に、
「Bおじいちゃんを見たら自分を制御する自信がないのでミーティングは出ません。」
と言うと、しばらく考えてから
「了解ー。明日もよろしくね。」
と去っていきました。
困っている人を助ける風な優しい言葉は、みんなから「えー優しい!」と一目置かれるし、助けてあげてると言う優越感に浸れるのかもしれないけれど、でも無責任な中身のない約束は詐欺です。
担当者の「ありがとう」2回分、とちょっとでも当てにしたバカな私の小さな「ありがとう」の気持ち。
返せー!
明日どうやって仕返ししてやろうかと黒い気持ちでいっぱいの私です。
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