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クマリ×nuanceのdubrise3が無銭ライブのK点超え!セトリ・演出・ファンサのすべてが新次元

クマリデパートとnuanceのライブdubrise3がYouTubeで無料配信された。「コロナ禍で有人ライブができないアイドルがライブの配信した」という事実はそうなのだが、今回のdubrise3はあらゆる面で無銭ライブを新しい領域にまで持っていったといえる内容だった。

知らない人にも見てほしいので、できるだけわかりやすく説明するので読んでからライブを見てほしい。また、すでにファンの方は記述に誤りがあったら、コメントでいいので訂正していただきたい。より正確な記録としても残しておきたい。

dubrise3 《クマリデパート×nuance》:2020.08.04

■dubriseとは?
2組のユニットのプロデューサーが、お互いの曲を交互に、そしてシームレスに演出込みで披露する、プロデューサー的には普段考えるコトのできない、他のユニットのセトリと演出を考えられるのでドキワクだけど、演る側(アイドル)にしてみたらたまったもんじゃない企画。

通常、対バン形式のライブは、1つのグループが持ち時間に合わせてパフォーマンスを行う。しかし、dubriseでは対バンという概念ではなく、グループが交互に曲を披露する。例えば、AとBというグループがdubriseを行う場合(原則)、
  A1→B1→A2→B2→A3→B3→……
という流れでパフォーマンスをすることになる。

演る方からするとたまったもんじゃないという説明は、当たらずとも遠からずということが理解できると思う。

今回は2組なのでdubriseだが、過去には3組が順番にパフォーマンスをするTRIPRISEと呼ばれるバージョンもある。

オレとクマリデパート

私がクマリデパートを知ったのは、新宿にある酔っこら処へ行ったことがきっかけだ。たまたま、横に座っていた人がクマリのファンの方で、しかも一緒に酔っこら処にいった有人がそのクマリファンと同じ会社だということがわかって、ひとしきり盛り上がってクマリデパートを気にかけるようになった。

その後、ちょろちょろ聞いていたりしたのだが、先日の『火曜The NIGHT』にクマリデパートがゲスト出演し、デビュー当時の苦労話を聞いて一気に日がついた感じだ。

なので、私はまだクマリデパートのライブを生では見たことがない。が、見たい!

オレとnuance

いつどうやってnuanceを知ったかは忘れたが、生でパフォーマンスを見たのは2回だけあって、1回は2019年12月にあった横浜タワーレコードでの無料ライブ、もう1回はヌュマのマリカーイベントだ。

ヌュマはライブではないファンとのコミュニケーションイベントともいうべきもので、私が参加したときはチケット発売日にはなにをするかわからない、なんだったらなにもしないかもしれないというような発表の中、即完売したというマニアから絶大な支持を受けるイベント。

この突き抜けたイベントでは、メンバーが目の前で握ってくれるおにぎりが振る舞われる、1曲だけライブをするなどファン心理を計算してるか、してないのかわからない絶妙なバランスで成り立っている唯一無二のファンイベントだ。

dubriseチューニングされた極上セトリ

dubriseは交互に連続的にパフォーマンスを行う性質上、各グループの定番の流れやお約束が通用しにくい環境下にあるといえる。具体的には、別グループの曲のエンディングあたりから入場して、最後のワンフレーズはパフォーマンスにジョインしつつ、自分たちの曲へなだれ込むパターンになる。

当然、つながりもあるし、もっというと次に別グループが演る曲とのバランスも考えなくてはならない。dubriseでセトリと考えることは、ある種、しばりプレイにも通づるのだ。

しかし、今回のdubriseは過去を圧倒的に凌駕する完全カスタマイズドセトリといえる内容で、実際ライブ配信中にも歓喜のコメントがいくつも目にすることができた。

(前半)fjisaki SET
SE おいでよ!ヌュアンスーパー
M1 愛Phone渋谷(カバー)
M2 ピアノ
M3 ナナイロナミダ
M4 サクラになっちゃうよー
M5 ピオニー
M6 極LOVE浄土
M7 シャララ シャララ
M8 ゴイリョクタラズ
(換気タイム:約15分)
(後半)chika SET
SE 開店アナウンス
M1 ミライサーカス(カバー)
M2 tomodachi
M3 あいろにー!
M4 sanzan
M5 眠れない夜は
M6 セツナシンドローム
M7 シャダーイクン
M8 タイムマジックロンリー

ちゃんと、お互いのカバーがあることも完成度を高めている。しかも、手抜きのカバー、いわゆるカラオケボックスで歌ってます的なものではなく、きっちりパフォーマンスとして成り立っていることにも注目したい。後半のミライサーカスを見れば、この表現がウソでないことがわかるはずだ。

個人的には、クマリデパート『ネコちゃんになっちゃうよ~』とnuance『i=envY』があればより完全だったように思う。

絶対ファンがやってるスイッチングと演出

nuanceはコロナ禍になってから積極的に配信をやっているアイドルだが、確実に配信レベルが上っている。当初は環境や機材の問題でスマホ配信に近いクオリティーだったが、今回のdubrise3は特にすごかった。

そもそも、このカメラのスイッチングはファンがやってるんじゃない? ある種、知ってるヤツがやらないとできないスイッチングになってる。

カメラワークとスイッチングの大切さはeスポーツにも同じことが言えて、わかってるスタッフが愛情を持ってやるので、請負仕事としてやるのとでは同じ現場を担当しても面白さに歴然たる差が出てくるものだ。しかも、それは目の肥えた視聴者には透けて見えるものでもある。

nuanceが主軸のイベントなのでnuanceの曲で完璧なのはある種予想できるとして、クマリデパートのパフォーマンスまでをもカバーするのはファンでないとできないじゃないかと。

配信そのものは場数と機材である程度カバー可能だが、演出や見せ方の部分はいかに魂を入れるかという言語化・数値化が難しい領域なので、こういうスタッフが関わっていることは誇りに持っていいと思う。普通にうらやましい。

小さい世帯なのにファンサはきめ細かい

クマリデパートもnuanceも、今はまだ国民的アイドルグループではない。なので、スタッフも限定的で世帯そのものがかなり小さいはずだ。にも関わらず、ファンサービス・対応がきめ細かい。

今回の配信中も画面が止まるというコメントがいくつか出たが、即座に「アーカイブを残すから」といった返信をしていた。確実に現場はドタバタしているであろう状況下で、速やかにこういったコメントを返信できるのは普通にすごいことだ。

また、換気タイム中に出るフタ絵の記載したストアのつづりが間違っていることが判明し(○:store、×:storet)、ファンがコメントでいじりだしたのが、そこでもコメントで参加してきて、最終的にはネタするという流れにまでなる。

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今回のdubriseは、最大同時接続が720~730ぐらいだったのではないかと記憶している。およそひと月前(2020/06/14 )に行われた前回のdubrise(クロスノエシス)が現在約6,000再生となっているので、これが1つのベンチマークになるだろうが、ワタシ的には圧倒的に今回のdubriseをおすすめする。

ちなみに、dubrise終了後、クロノス×クマリ×nuanceのライブが発表されているが、これはdubrise形式ではないので注意してほしい。けど、かなり行きたいし、レポートも書きたいけど。

以上、クマリデパートの優雨ナコ、nuanceのわか推しがお送りしました。

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