◆ハゲー・ボッチーとホグワーツ特急

「僕、学校には行かないよ?」
そう意思表示したのにもかかわらず、あれよあれよとホグワーツ入学が決まった。
そして、変な学校に行くことになり、僕はストレスで少しハゲた。おかげでコンプレックスの傷跡が見えるようになってしまった。

(ホグワーツ特急内)

「ねえそこ座っていい?」
赤毛の鼻たらし小僧が喋りながら隣の席に座ってきた。
「僕、ロン・ウィーズリー。君は…ハリー・ポッターだろ?だって額に傷があるもん!」
初対面で人のコンプレックスを指摘してくるとは、肝の座った小僧だ。

「わ、百味ビーンズ!少しもらっていい?」
「うげー、鼻くそ味だ」
初対面の人間から勝手にお菓子を強奪した挙句、まずそうな顔をするとは。なんて奴だ!

それからしばらくして、ロンはもうすでに魔法が使えることを自慢してきた。
魔法を見せてもらおうとしたその時、くせ毛の女の子がやってきた。

「ヒキガエルを見なかった?」

そして彼女はロンが杖を取り出しているのを見つけ、こう言った。
「あら、魔法をかけるの?やって見せて!」

「お日様、ひな菊、とろけたバター、このデブネズミを黄色に変えよ!」
ロンは自信満々に呪文を唱えたものの、見事に失敗した。
やっぱりろくなやつじゃなかった。

「私は簡単な呪文しか試してないけどちゃんと効いたわよ」
それから彼女は自信ありげに杖を構えた。

「フサフサ・フッサーノ!髪の毛よ、生えよ!」
僕の前髪がモサモサと生え、傷跡が隠れた。自慢げなのは鼻につくけど心優しい子なのかもしれない。誰かのカエルも探してあげてるみたいだし。

菓子泥棒と一緒にいるのも癪なので、僕も彼女と一緒にカエルを探しに行くことにした。


あとがき

ハーマイオニーにはチェストさせるか悩んだんですけど、滅茶苦茶になりそうなんで一旦やめました。ロンは…ハリーに嫌われたんできっともう出てこないでしょう。原作随一の面白キャラなのにね。シナリオもいろいろおかしくなりそうです。困った…


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