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欅坂と剣道と。

欅の映画を観て、
ふと、限界まで自分を出し切ろうとしてた高校の剣道部時代を思い出した。

毎日のように過呼吸になる癖がついても、
やればやるほど自分の精神的な弱さと向き合うことになっても、
そのくせ強くなれない自分が大嫌いなままでも、
剣道のことだけに集中できたあの頃は、すごくすごく幸せだったなぁ

今思い返すといかんことなのだけど、
団体戦の練習試合なのに、
同期が全員体調不良で休むことになってしまって、
私も調子悪かったけど1日中練習試合に出たこととか。
終わってから39度の熱が出て迷惑と心配をたくさんかけた。

過呼吸って稽古がきつくない日でも、気持ちが揺れると始まるから
それがすごく悔しかった。

引退するときにもらった後輩からのメッセージには、
「泣きながらでも常に全力な先輩の姿に〜」ってあちこちに書かれてて、自分には身に覚えがないからそんなに泣きながら稽古してたのか〜ってびっくりした。

振り返ってみれば、体の方が限界を訴えてて相当キツかったんだと思う。
でも、あの頃の私にはやめるって選択肢はなかった。
その日その日はまだ出しきれてない、稽古が終わってもまだ生きてるし歩けてるし、なんて考えてた。
結局はその日の自分に出せたものが全てだったんだと思うけど。

だから、てちが苦しそうにしながらも舞台に立ちつづける姿に、
おこがましいけど自分を重ねてしまった。
追い込まないでほしいけど、自分の延長線にいるように思えてどこか羨ましいとさえ思った。

厳しい稽古より全力で取り組めないことの方が苦しいと知ってる。
力を抜けないが故に、どうしても全体の方針と反りが合わなくなる感覚も知ってる。

つくづく自分って欅坂とてちに肩入れするためかのような人生を過ごしてるなあ…
と思うと同時に、みんなにそう思われるのが、欅の魅力なんだなぁ~~

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