「段階的なオプション」を考える
アリョーシャ:「紛争というのは、一つの大きな形があるんじゃなくて、段階的にあると思うんだ。」
アリョーシャ:「非常にローカルなものから、地域に広がり、国際紛争になるという、それぞれに対応した紛争処理のメカニズムが必要だし、そのメカニズムを強化するための一種の強制主体が必要になってくると思う。」
アリョーシャ:「難民が出れば、われわれはそこにいく。逃げていく者たちの中には、軍事要員だった人が必ずいる。その武装解除をして、どうやって難民の安定を守っていくか。」
アリョーシャ:「われわれのような人道要員だけでなく、法と秩序を守るための一種の警察のようなものが必要だ。」
アリョーシャ:「それは、本来なら受け入れる国がやることだ。しかし、たくさんの人たちが逃げてきても、収容する能力のない国がたくさんある。」
アリョーシャ:「犯罪者がいたら法廷に連れていく司法制度の存在とか、そういう底辺の問題は、積極的にやっていかなければならない。」
アリョーシャ:「それが国境を越えてさらに周辺諸国に広がっていくと、地域の平和維持機能みたいなものが必要になってくるのではないか。」
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<参考文献>東野真『緒方貞子――難民支援の現場から』
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