デザイナーズメンタル
独立してやっている商業デザイナーは、明確な職業意識に基づく目標(収益)設定ができるかどうかがとっても重要です。
わかりやすく言うと、デザインが好きなのでやってます! 的なことだけでは、商業デザイナーではないということです。
商業デザイナーと、好きでデザインをやっている人の違いは、商業デザイナーは営利を前提に立てたビジネスプランのもとでデザインに取り組んでいます。
デザインが好きで才能があっても、それだけではデザイナーじゃない。それは、"デザインが好きで才能がある人"、です。
デザインが好きで技術も才能もあって、環境に恵まれてて、デザインに関する知識を学べる学校にも行けた、という人はたくさんいます。
でも、そこから本当のデザイナーになっていくには、「商業デザインを生業として絶対的に成立させなければならない、ということが前提だったしたら、それでもデザインの道を歩み続けられるか」の覚悟の違いだと思っています。もしデザイナーがダメだった場合の別の仕事の保険をうたず、デザイナー以外の道を自ら断てるかどうかです。
ネガディブ理由を書き出しロジックに考える
プレゼンやコンペで良い評価がもらえず不採用になってもショックに思う必要はありません。
それよりも「なぜ採用されなかったのか」という理由をきちんとわかっているかどうかが大切です。
ディレクターの方針が自分の造形スタイルと違うのか、自分のレベルが足りないのか、自分が納得する、しないは関係なく、自分より戦力になるデザイナーがいたから自分のが不採用になったという事実は変わらないのです。
まとまりなく、ずっと考えることは非合理的です。どこが悪かったのか、きちんと分析してロジックに解決していかなければなりません。
実は、何か起こった課題でネガディブになるのは何故そうなったのか、その理由がわからないからネガディブるのです。
人間の思考パターンとして、わからないことがあると、勝手にネガディブ寄りな考えになり易くなります。クライアントやディレクターが自分のことを嫌っているとか、知り合いのデザイナーのほうが活躍しているとか、、です。
本当は「自分のほうが実力がないから」ということに気づいていても、無理やり別の理由をつけて本命の今の課題に真正面から向き合うことを避けているのでは。
このように、何というか、明確ではない、ふわふわしたことで悩んでいる人が結構多いです。
まずは上手くいかなかった理由をスマホでも紙でもいいのでとにかく書き出して、それを箇条に並べ変えひとつずつ論理的に考えていくと大体の場合3〜4時間で解決します。案件規模によりますが。
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