追悼チバユウスケ

私は、ここ数年、「死」というものは、ただの変化であり、ただの進化であり、その命が役目を終えて、次のステージへと移行する過程であって、絶望でも、終わりでも、嘆き悲しむことでもないって宇宙理論で学んだけれど。

悲しいもんは悲しい。
辛いもんは辛い。

チバユウスケが決めて、選んで、歩んで、全うして、去って行っただけだけれど、

悔しい。

今年、近いとこまでライブに来ていたのに、知らずに行かなかった自分が悔しい。

過去を悔やんでも仕方ないけれど、
それは生きているうちのことで、
死んでしまったら、
もう、行けない、聴けない、会えない、話せない、


やれるだけのことをやって、
手を尽くして、
力の限り、何かができたなら、
少しは自分を認められるけれど、

またしても、私は、自分を責めている・・・。


「死」という
どうしようもないものに
惑わされている


チバが言いたいのは、伝えたかったのは、そんなことじゃない、
もっとcoolで、ストレートで、繊細なのに、バシッとくるもの、


本当は言葉なんかじゃない、
身体を使って、
あるがままで、
どうしようもなくて、

しょーがないもの


これしかできないからしょーがないじゃん、
ってもの


ああ

かっこええ

どこまでも
何よりも
誰よりも

いつまでも


震えを通り越して、痺れる男



最後までかっこよかった


直接言いたかった
「ありがとう」


あなたのおかげで、心が癒された
あなたのおかげで、世の中をちょっといいなって思えた
あなたのおかげで、究極にかっこいい音楽を知れた


ロックとかブルースとか、そんな大雑把なジャンルじゃなくて、
私はチバユウスケってジャンルが大好きだ


チバユウスケが奏でるメロディーや、絞り出す唄、
全身で、表現する世界、センスが、他の誰とも違う天性のかっこよさ


言葉にできない

言葉にならない


本当のチバユウスケを私は知らない


けれども、声は嘘をつかない

荒々しいハードな見た目や音楽が、なぜこんなにも優しいのか


私なりに探りたかった
知りたかった


もう叶わない


全ては、謎のまま


けれども、この悲しみと悔しさと情けなさを、
私はちゃんと活かしていく


チバユウスケにありったけの愛を込めて


・・・

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