見出し画像

ヴェルサイユ庭園の"Nocturnes de feu" (炎の夜想曲)

8月15日はフランスの祝日(聖母被昇天)。
この日、ヴェルサイユ宮殿の庭園では、何千ものキャンドルで照らされる”Nocturnes de feu” (炎の夜想曲)が行われる。
夏は毎週土曜日の夜には600機ほどのドローンによるショーと花火が打ち上げられ観光客で賑わうが、8月15日は特別にキャンドルが添えられるといった感じ。

バロック音楽やオペラが大音量で流され、それに合わせてドローンが様々な絵柄を夜空に映し出す。
また、音楽に合わせて炎の柱が各所から噴き出したり、ようやくあたりが暗くなってくる21時以降には、キャンドルに照らされた噴水が幻想的な雰囲気を醸し出す。

ヴェルサイユ庭園には何度か来ているが、こんなに多くの人がいるのは初めて見た。
広さにして800ヘクタール、東京ドーム62個分の広さを誇るヴェルサイユ庭園がほぼ人で埋め尽くされる。
まあこのイベントが実施されるのは、うち一部のエリアに限定されるんだけれども、それでも人ヒトひと・・・。

なお花火が打ち上げられるのは22時50分から23時5分の間のみ。時間が遅い上にすぐ終わる。
花火のクオリティに関しては、墨田川花火大会や東京湾大華火祭に比べると規模も華やかさも欠ける。

それでもヴェルサイユ庭園の圧倒的なスケール感、壮大な音楽、キャンドルと炎の華やかさ、ドローンと花火の組み合わせはフランスならではのものであり、来る価値があった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?