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PPPPPPP(2024年3月17日の日記)

・目まぐるしい土日だった。外はハイパー強風が吹きすさんでおり窓がごとごと鳴っている。

・昨日の昼間に火柱を見ていたことはすでに日記に書いたが、夜は知人のライブでPAをするために仕込みをしていた。実はそこまで複雑でないものならPAが出来るんですよね。出来るとも言わないのかな。わたしは最近色んなことについて「やり方を知っている」と言っている。「出来る」と言うと何だか語弊がある気がしてしまうのだ。しかしこれもつまらん自意識を守るための予防線にしか過ぎないので、総じてカスです。

・普通の人よりほんの少しだけ優れた状態を「毛が生えたくらい」と言うことがありますね。「素人に毛が生えたくらい」とか。今日ふと思ったのだけど、これって下の話してます?え?どう?

・今までは細くて目立たない存在の毛を引き合いに出すことで、そのくらい小さな違いなんだと言いたいのだろうと思っていた。でもさ、それでも毛が生えたくらいって何か変じゃないですか?下の毛は第二次成長期の証として、つまり「成長の象徴」とされることが多い。毛が生えてない状態がまだ未熟な子どもと捉えるなら、毛が生えた状態はそれより少しは成長した状態ということになる。

・こういう昔からある言い回しってナチュラルに由来が下だったりするから注意が必要だ。毛が生えた程度はまだましな方な気はするが、わたしは昔から本を読んで覚えた言葉や言い回しをすぐ使って賢いと言われたがる九官鳥みたいな子どもだったから、よく事故を起こしていた。思い出して死にたくなってまいりました。


・もうPA自体2年ほどやってなかったので色々なことを忘れていた。前日から段取りを頭の中で組み立てていたものの、初めて触る音響卓は勝手が違って戸惑ってしまい素人丸出しの質問を会場スタッフにしてしまったぞ。恥ずかしいね。でもわからなくて失敗する方がもっと恥ずかしいんだぜ。

・PAは本当に心臓に悪い。演奏者たちがどれだけうまく演奏しても、PAがだめだと客に聴こえる音がだめになる。演奏を台無しにする権限が与えられていると言っても良いくらいだ。昔もよく「今ここでマイクのスイッチを切ったらどうなるんだろう」と思っては想像だけでぞわぞわしていた。でもそういう「終わり」がスイッチひとつで実行できてしまうのだ。核ミサイルのスイッチを持っている独裁者の気持ち~小規模版~が味わえる。

・覚えたものの仕事を離れてからは自持ちの機材も無く、錆びついて忘れていくだけだった知識に、こういう形で油をさせたのは大変ありがたかったな。やはりやらないとどんどん忘れてしまう。

・開場中のBGMを一任されていたんだけど、リハ中にブルーノマーズを流してみたら「ちょっとノリノリすぎる」と言われた。それはそうかも。歌入りの曲を流しているとその人のライブみたいになるしな。BGMはやはりインストだ。Appleミュージック内にある「ジャズチル」のプレイリストを教えてもらった。一気に空間にムードが溢れるのでおすすめしたい。一瞬でムードが可視化できそうなくらいすごいので。

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