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Gと書かれた料理(2022年7月25日の日記)

・体が重い。月曜日だからか、天気のせいか。おそらくまた気圧なんだろうけど、こういう体の重さがそのうち毎日になってくるのだろうか。歳を取ると体が思うように動かなくなっていくだろうけど、いきなりなわけではないから、アハ体験のようにゆるゆると変化していく体に徐々に慣れて、まるで最初からそうだったかのように思えるのかな。それとも動かない体に毎日苛立ちを覚えながら暮らすのだろうか。頭では動かしているのに体の動きは感覚の4倍遅かったら嫌すぎる。よくフィクションで「現実世界の1日が100年に感じられる空間」みたいなものが出て来て「最悪だな~」と思うけど、それって老いた人間の感覚なんじゃないかと思う。

・この場合は「体感の5秒が現実の10分」という感じだろうか。でも「頭では5秒のところ現実は10分かかっていて、その10分を知覚している」ことになるから例えとはまったく違うものになるのか?あの空間て何なんだろうな。たとえ現実の1日を100年に感じたとしても、現実の1日の方を観測できなければ、ただ100年を普通に過ごすだけになる。あくまでも「現実の1日が普通より死ぬほど長く感じる」ということを知覚できないと苦痛を感じないはずだ。「この中で1年暮らしてもらいます」と言われてそこに入り、しばらくして「もう1年経っただろう」と思って日付を見たら、まだ2時間くらいしか経っていないことに気付いて初めて「嫌だ~」となる。嫌なことをしている時に時間の経過が遅くて「嫌だ~」となる感覚の規模でかい盤だから、やはり現実の時間を平行して知覚できないと意味がないような気がする。

・「1,000年いてね!」だったら現実を観測できなくても「長え〜〜〜」となりそうだな。


・Twitterの広告に舌を綺麗にするグッズが出るようになってしまった。なぜ。ほぼ強制的に他人の舌を見せつけられるのは最悪だ。しかもきれいになった舌もやたらピンクで薄気味悪い。地の色ってそんなにピンクなのか?きれいにしているというよりはきれいに見える色を塗っているように見える。やめろ〜見せつけるな〜〜〜〜。


・昨日の夜Twitterを見ていたら、もともと二次創作の絵を投稿していた人が、自身の父親に同じキャラを描いてもらいました!という旨のツイートをしていて、実際その絵はすごくうまくてバズっていた。親子で絵がうまいんだな〜と思っていたが、一日経ってまたその人の関連ツイートが流れてきたので見てみたら何か知らないうちにクソボロに叩かれてアカウントを消していた。

・何で?

・どうやらその人が「父の絵」と投稿していたイラストが、あまりに本人の絵や書き文字に似ていたために「お前が描いただけの自演だろ」と嘘認定されて叩かれたようだ。検証画像まで作られていた。

・本人は最後まで「父の絵です」と言っていたが、あまりの叩かれように疲れたのだろう。

・以前も人の絵をトレースして自作発言をしたり、モチーフやアイデアが既出なものに酷似していたことで盗作疑惑を持たれた人が叩かれていたのを見た。これは明らかにトレース元や盗作されて「被害」を受けた別の人がいる。因果応報という感じだが、今回ってどうなんだろうな。

・仮に自演だったのだとしても、被害を受けた人は特にいない。自分の絵を他人が描いたことにした、逆自作発言だ。相手は肉親であり、特にそこには金銭も絡んではいないだろう。目的として考えられるのはツイートがバズることを狙った程度としか思えない。バズりツイートなんてもはやごろごろしているのだから特に珍しくもない。

・検証画像まで作って「真実」を炙り出そうとした人々は、何がしたかったんだろうな。被害者がいるならまだしも、仮に自演だったとしても双方どちらにも益は無い。この炙り出しに助けられる人はどこにもいない。

・そもそも「嘘をつくな」という理由なのかもしれないし、それは概ね正しいが、ネット上に真実なんて存在するのか?ツイート主が最初から父で、娘を騙って絵を投稿していた可能性だってある。女が男を騙り、男が女を騙り、中年が学生を騙るこの場所で、真実なんてどの程度あるのだろうか。魔女を炙った人間が魔女じゃないと言い切ることはできないし、自分の背後に翻るのは、本当に正義の旗なのだろうか。そしてそれは絶対に正しいのだろうか。

・わたしもこうして発言することは正しいのだろうか。

・そもそも絵や字が親に似るのかという点においては、似ると思う。わたしは母の字が好きだったのでずっと真似していたから、家を出て母から離れるまではかなり似ていた。最近は母の字を見ていないので、独自の路線に変化している気もする。


・今日はインターネットご意見マンの側面が強くて自分が嫌だな。

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・G。

・本当にGと書いてくれるのか。我々は真実を知るためアマゾンの奥地へと向かった。

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