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田舎の物産展(2023年9月16日の日記)

・何日か前のことだけど、仕事の帰りに物産展に寄って来た。

・職場の近くには昔ながらのデパートがあって、それこそイオンとかパルコとかが出来る前からあるような地域密着型のデパートだ。そこの催事場で「うまいもの市」をやっていると聞いた。都内で話題のデザートとか、高めの肉料理が売っているらしい。

・職場の人がそこで売っているケーキがおいしいと言っていたので食べたくなった。普段は大宮とか東京でしか売ってないんだってよ。田舎の民としては気になるじゃないか。

・無かった。

・もう仕事が終わった18時には完売していた。そんなことあるのか。こんな片田舎のデパートで?数量限定ではあったけど、一日100本近く在庫があると書かれていたのだ。それだけあって、こんなさびれたデパートで、一本20cmくらいある大きめケーキが売り切れって。予想外すぎるし、逆にそんなに有名だったのか。今まで聞いたことも無い店だったけど、おいしいという情報だけを持ったケーキに思いを馳せた。

・仕方が無いので他のものを見ていたら、もう閉店間際だからかめちゃくちゃに声をかけられる。今日分の在庫を少しでも売りたいんだろうな。しかしそこそこの値段がついた地域特産の牛タンや肉寿司、海鮮なんかを見ていると「まあ現地に行けばいいしな……」とか「これ去年現地で似たやつ食べたな……」と思ってしまって何も買う気にならなかった。

・そもそも物産展て、現地に行かずとも地方のおいしいものが買えるのが良いところなのであって、特に現地に行きたくても行けない人用の催事なのだ。せめて現地のおいしいものを食べたいという願いを叶えてくれる場所だから、現地に行ける人間がそこまで魅力を感じないのは当たり前なんだろう。でもケーキは食べたかったな。ケーキは現地に行けてもあまり食べないから。


・クリームわらび餅の何か強いやつがあったから買ってみた。マカロンと迷ったな。スノードームみたいな見た目だけど開け方がわからない。この向きで開けたら中身がどわっとなることはわかる。

・ひっくり返して開けたらうまくいった。うまい。わらび餅はうまいな。

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