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100円が欲しいんですけど(2023年5月25日の日記)

・最近食欲が回復してきたのでご飯を食べている。近所に銭湯があるのだが、レストランがあるようで、そこを利用するだけなら入館料は無料というのぼりが立っている。レストランと言っても食堂みたいなもののようだったから、1,000円あれば十分だろうとお札1枚のみを持って行った。

・まず靴を下駄箱に入れるのに100円がいる。

・これは戻ってくる100円とはいえ、今わたしの手に握られているのは千円のみ。どうしようもない。いっそのこと下駄箱に入れるだけ入れて鍵はかけないで行くか?盗まれることがあっても自己責任だ。しかしな……ともごもごしていたら、玄関に自動販売機があることに気付いた。特に何か飲みたい気分でも無いが、玄関で引っかかっている今の状態を脱するためにはここでお金を崩すしかない。


・おい!!!!!!!!!!!!!

・100円が欲しいんですけど!??!!?!?

・こんな配分で釣銭が出てくることってあるのか?自販機をよく見たら、液晶部分に「つり銭切れ 100 10」という文字が光っていた。500円と50円しかつり銭が入ってないことがあるかよ。あるんだよな。だからこうなっている。もしかしたらわたしのように下駄箱で使う100円をここで両替したやつが数人いたのかもしれない。馬鹿野郎どもがよ。わたしもだが。

・結局恥を忍んでカウンターで両替をお願いした。最初からこうすればよかった。でももしかしたら両替禁止かもしれないじゃん。書いて無いけど。禁止なところに千円持って行くのはどうかと思うが、一応崩す努力はしたのだ。したけど50円大臣になっただけでさ……無駄に「崩そうとしたら50円ばっかりで」と言い訳をしてしまったが、店員さんは「そうなんですね!」と快く両替してくれた。この自身の滑稽さは何なんだ。

・無事に下駄箱に靴を入れて食堂に行く。風呂上りのくつろぎスペースと食堂の席がほぼ混同していてうろうろしてしまった。メニューのある席に座って店員さんを呼んだら「入館証ありますか?」と言われた。

・は?

・どうやら最初に両替してもらったカウンターで入館証をもらう必要があったらしい。知らんぞ!!!!!

・のこのこと再びカウンターに行ったら「下駄箱の鍵と引き換えです」と言われた。あぶねーーーーーーー100円無い時に「別に鍵かかってなくてもいいかな」と一瞬思ったけど、そうしていたらここで詰んでいたんだ。入館証ももらえないし、「こいつ戻ってくる100円すらケチったのか」と思われる倍リスクが潜んでいたとは。

・入館証を持って食堂でカレーを食べた。普通。100円無いと入れないし、もう来ないかもな。銭湯自体にも全然行かないしな。

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