悪の老人とパナマの夢(2021年10月20日の日記)
・車で道を走っていると、段々と道が広がり周囲の建物が減り、荒野の只中を走っていることに気付く。時折立っている看板は英語ともアラビア語ともつかないような言語で、わたしはどこか知らないところに来てしまったなと焦りを感じる。ひたすら荒野(しかし道路はコンクリートで舗装されている)を走っていると、道の向こうにビルや建築物が集中した都市のようなものが見える。
・道の真ん中に突然20人ほどの人が現れる。ほとんどの人が正装をしていることや、ウェディングドレスを着た女性がいることから、結婚式だとわかるが、こんな荒野の道の真ん中で?疑問に思いながら脇を通り過ぎる。追い越しざまに顔を見ると、全員が外国人のようだった。いや、ここではわたしの方が外国人か?人々はこちらを凝視し、追い越したあとにサイドミラーで見ても、全員がこちらを見つめ続けている。
・早くここから離れた方がいいのかな、と思うがメーターを見ても時速40キロからスピードが上がらない。再び後ろを見ると、花嫁や花婿、参列者の全員が右手を挙げて追いかけてくる。さすがに追いついてはこない。怖いという感じはしない。
・気付くと街中に立っている。先ほど見えていた都市のようだ。やはり周りは外国人ばかりで、看板や標識を見ても読めない。人通りは多いので、若い女性に声をかける。英語しかわからないので、とりあえず「Excuse me?」と話しかけると、怪訝そうな顔をされるが立ち止まってくれた。たどたどしい英語で「日本から来た」「ここはどこ?」と伝えると「ここはパナマ」と言われる。
・パナマ?
・女性は親切な人で、友人に言葉がわかるものがいるからと店に連れていかれ、ほどなく男性がふたり現れる。彼らは普段は警察官をしているらしい。ここからは何となく話が通じるようになる。自分が何語を話しているのかもよくわからなくなる。男性は気さくな人たちだった。ここに来る前に結婚式の集団に追いかけられたことを伝えると、それはこの土地の結婚の儀式のようなもので、それに遭遇した車は時速70キロ以上出して走り抜けないといけない。40キロなら怒られて当たり前だ。そういう車がいると儀式は失敗になるから、と言われる。
・申し訳ないことをしたな、と思っていると、店にひとりの女性が入ってきた。服装は普段着だったが、顔と髪形からさっきの花嫁だと気付く。その顔は悲壮感に溢れ、目に見えて落ち込んでいるようすだ。こちらには気付いていないようだが、罪悪感を感じてしまう。
・パナマ?
・目覚めてすぐに、仰向けのまま「パナマ?」と思ってしまいそのままスマホで検索をした。パナマ。夢に見るほどだから思い入れがあるのかと思われそうだが、わたしは全然知らない国だ。
・ああ、でも画像の最初に出てくるような街が、夢に出てきた都市に似ている。南北のアメリカ大陸の間にある国だから、荒野よりは海に囲まれているな。
・最近の夢の中では本当に心理的関係がまったくわからない部類で困惑したが、これを機に旅行に行ったらおもしろそうだな。
・夢に見たから、パナマに行く。
・キャッチコピーぽい。
・twitterで道端でうずくまる老人を助けて救急車を呼んだら、事故の加害者にされてしまった、という話を読んですごくもやもやしている。自分も、というか多くの人が道に倒れている人がいたら声をかけると思うのだけど、その親切に対する返礼がこれなのか…?この老人は普段からこういう手口を常習していて、医療費や慰謝料で懐を肥やしているのだろうか。加害者にされた人が本当に気の毒だし、真に具合が悪くて助けを必要としている人が、リスクを恐れた周囲に避けられてしまうのが地獄でしかない。
・ツイート主も、人を助けるなということが伝えたいのではなくて、こういう人もいるから気を付けろというのが一番の主張だろう。世の中の本当に本当の掃きだめ部分を見てしまったことは不快だし、この老人には嫌悪と侮蔑の感情しかわかないが、こういうイレギュラーなことに遭遇したら、常にボイスレコーダー等で証拠をおさえておくことは必要なんだよな。本当に具合の悪い人でその録音が無駄になるのが一番だが、そうではないことが改めて立証されてしまったのだ。
・あ~~~何でこんなことを思いつく人間がいるんだ?手を差し伸べたらその手にナイフを突き立てて来るような人間には生涯出会いたくはない。
・みんなでパナマの夢見よう。
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