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どろどろの意識と安さの殿堂(2021年5月29日の日記)


・洗剤を買い忘れた。前回の洗濯時に使い切り「次の洗濯までに買っておこう」と思った自分に言いたい。買わないぞ。

・気付いたのは23時だったためドラッグストアはもう開いていない。明日に持ち越せばいいのだけど、そうすると洗濯のサイクルが狂う。サイクルが狂うといっても大した決まりがあるわけではない。基本的に黒い服とそれ以外で分けており、それぞれの洗濯のタイミングはずれるようにしているのだが(干し切れないため)、今日洗わないとタイミングがかぶってしまうというだけだ。

・運よく近所と言える範囲にドン・キホーテがあったので買いに行った。安さの殿堂。深夜2時まで営業は最近では珍しい部類になったが、こういう時は助かる。

・基本風呂に入った後に洗濯をするので、大体22~23時頃に洗濯機を回し始める。賃貸での深夜の洗濯は迷惑だとよく言われるが、我が住居は鉄筋構造のため比較的音は聞こえにくい。実際左右の住人が洗濯機を回している音が聞こえてきたことが無いので、おそらくこちらの音も聞こえていないだろうと踏んでいる。

・踏んでいるが不安はある。洗濯機の音に限らずあらゆる音が響きにくいと感じているが、ただ単に左右の住人が物静かなだけで、こちらの音は筒抜けなのでは?という不安だ。左右からもそれなりに音が聞こえれば目安になるのだが、ほぼ聞こえない。どうなのだろうか。

・ただ左の住人はごくたまに怒声や雄たけびをあげていることがある。さすがにそれは聞こえる。とてつもなく怒鳴っている。相手の声が聞こえないので、電話で喧嘩をしているか、あるいはオンラインゲームでボイスチャットをしているか、だろうか。定期的に聞こえるので、わたしは後者ではないかと予想する。初めて聞こえた時は結構怖かった。

・右の住人はほぼ無音なのだが、それでいてベッド(おそらく)の軋む音や、LINEの通知音といった比較的小さめの音が明瞭に聞こえた時は驚いた。聞こえる音と聞こえない音のムラがすごい。


・ドン・キホーテもずいぶん治安が良くなったなという印象を受ける。わたしが子どもの頃は、もっぱら「治安の良くないわけのわからん店」というイメージしかなかった。地元で最寄り駅のドン・キホーテは周辺地域でも屈指のスラム店と呼ばれ、店を中心に治安の悪さの"磁場"のようなものを作り出しているようだった。さながらローマのように、町の不良はすべてそこに集まると言われていた。周囲の大人にも近づいてはいけないと言われていたが、今はそんなこともない。

・と思っていたが、いまだに地元のドン・キホーテはそこそこの治安の悪さを維持しているらしい。さすがだ。激安ジャングルの名は伊達ではない。



・洗剤のほかにアイスを買い、今日はさらにお酒を買ってしまった。

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・でれん。

・あんずの果実酒。いいね~。

・たまには飲もうかなと思い小さめの瓶を買ってみた。酒は飲めるが、家ではまったく飲まない。飲み会で人と酒を飲む雰囲気は好きだが、酒自身にはそこまで魅力を感じないのだ。おいしいとは思う。炭酸も苦いものも得意ではないので、1杯目に周りに合わせてビールを飲んだあとは大抵果実酒などの甘いお酒を飲む。

・梅酒はどこにでもあるが、あんず酒やりんご酒などがあると「おっ」となる。今日も「おっ」と思い買ってしまった。

・家で飲んだことが無いから勝手がよくわからない。宅飲みをしていたのも大分前の記憶だ。水で割ればいいか。分量がわからない。味が薄くなければいいだろう。

・あまーい。いいね。

・わたしは酒を飲むとすぐ寝る。前後不覚になってすぐ寝るので、飲み会では大体だれかに面倒を見てもらうことになる。今はだれも面倒を見てはくれないので気を付けねばならない。


・まだコップの半分くらいだが、意識が少しどろっとしてきた。酔いの過程を文字に起こしたら多少醒めるだろうか。まず頭の芯の部分から何かがどろりと溶け出すような感覚がして、顔の皮膚や指先がぴりぴり痺れてくる。前にアレルギーでは?と言われたことがあったな。どうなんだろう。そのまま意識はどんどん溶け出してきて、皮膚の痺れも広がっていく。そのあたりから眠くなり、急激に全身が重たくだるくなる。だるさと眠さで意識が保てなくなってきて最終的には寝る。

・だめだ。すでに瞼がだいぶ重い。まだ飲み始めて15分も経っていないのだが。洗濯の終わった音が聞こえる。……。


・今日わかったことがある。ひとりで酒を飲むとただの睡眠導入剤になる。



・もうむりだ。



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