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繊維のような思考(2023年10月19日の日記)

・Xが閲覧以外の操作を有料にする、という見出しの記事があった。ついに全面サブスク化するのか~と思って開いたら、年に1ドルだということ、適用されるのは新規に登録されるアカウントのみであることが書いてあった。年1ドルならまあ全然払うな、と思ったが、そもそも既存アカウントは対象外だった。無駄に増え続けるbotへの牽制が目的らしい。

・年1ドルはずいぶん安いから、botを運用している側も全然払いそうな気はする。でももっと高くすると健全な新規参入者を減らしてしまうだろう。難しいね。

・Xで収益が得られるようになってから、フォロワーを買い、インプレッション稼ぎにバズツイートへ意味のないリプライをするアカウントが増えた。誘蛾灯に群がる虫みたいだ。まずこっちをどうにかすることは出来ないのかな。自発ツイートのインプレッションとリプライなどのインプレッションを分けてカウント出来れば解決できるんだろうけど、それはそれでプログラムを変えたりしないといけないだろうし、今まさに修正を頑張っている真っ最中なのかもしれない。

・リプライでインプレッションを稼ぐアカウントを嫌悪しつつ、なぜ嫌なんだろうとも思った。多分それは自分では発信せずに、他人のおもしろにぶら下がってお金を集めようとしているからなんだろう。

・自分は野次馬に過ぎない。わたしがやられたわけではないからだ。当事者じゃないから嫌悪するのはおかしいということではない。その理論なら、自分か周りの誰かが殺されなければ、殺人犯を嫌悪してはいけないことになる。

・ただ、わたしのこの「何だこいつ」という感情の中には、嫌悪だけではなく「こいつこれでお金が入るのか、うらやましいな」という羨望の気持ちも含まれているはずだ。わたしだって楽にお金がもらえるならそうしたい。でもほんの少しの「それでいいと思っているのか」というプライドが幅を利かせてわたしをどつき回し、わたしの行動にかなり大きな力をかけてきている。恥も外聞も無く楽にお金を稼ぐことに全振りした行動が出来ることへの、嫌悪、羨望、色々な感情がある。

・わたしの中には、別に自分もやったっていいのだ、と思う部分もある。「匿名なんだしさ、今はフォロワーも買えるし。どうせすぐ規制されて出来なくなるんだろうから、今のうちに小金を稼いじゃおうよ」という囁き。

・でもこの声に乗ったら、もう昼間に8時間以上拘束されて仕事をすることなんて馬鹿馬鹿しくなってしまうんじゃないかな。違法とも合法ともつかないグレーな部分でお金を手に入れてしまったら、わたしには全然高尚な意識を保つ力は無いから、あっという間に堕落する気がする。

・いや、どういう稼ぎ方したってお金はお金なんだけどな。法を侵すのはどうかと思うけど。こういうプライドで得られる利益を逃すのだろう。ただ、その逃しがわたしを今のわたしたらしめているとも思える。色んな感情が混ざり合っている。

・今日もバズツイートにぶら下がるアカウントを見て「何だこいつ」と眉根を寄せながら、その反面「いいな~」と思い続けるのだろう。

繊維だなあ

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