見出し画像

時間と思考の話(2024年2月24日の日記)

・演奏会が終わった。

・演奏前は「数時間後にはもう演奏中なんだよな」と思い、演奏中は「今演奏中だな」と思い、演奏後は「数時間前には演奏していたのに」と思う。

・わたしはこの「数時間後には○○」という思考をよくしている気がする。過去の経験から本番中の様子を想像して、あと数時間後にはその渦中にいると考える。そして演奏中は、今演奏をしていて、今がこれまでの練習の成果とやらを発揮する最中で、もうあと数分後には終わっていることで……とぐるぐる考えてしまう。これはみんなそうなんですかね?時間の軸みたいなものがぶれがちで、自分が今どの位置にいるのか不明瞭になることがある。

・演奏中でも精神だけは数時間前にある感じというか、「さっき想像していた本番が今行われている」みたいに思ってしまう。演奏の本番が一番時間の不可逆性を突き付けられている気がするからか。練習ではやり直したり止まったりできるけど、本番は止まれないし引き返せない。時間はどんどん進むし、進んだだけ音楽も進む。今音を出している自分が一瞬あとにはもう過去の自分になっていて次の音を出している。

・普段も時は進んでいるし、巻き戻すこともできない。今の自分は一瞬あとには過去の自分だ。そこは変わらないんだけど、「音楽」のさらに「演奏会本番」という完全不可逆な事象が付随することで、より強固に自分が時間に縫い付けられる気がする。時の流れをより強く意識してしまう。


メロンパンナちゃん

・なぜか楽屋のテーブルに残されたメロンパンナちゃん。


・前にXか何かで「全人類が常に頭の中で何かを考えているわけではない」みたいな投稿を見て本当にびっくりしてしまった。

・これ本当なんですかね?わたしは常に頭の中でもうひとりの自分がしゃべり続けている。対話をしているわけではなくて、自分の中に同一の自分がもう一人いる状態で、この日記に書いているような語り口でずっと独り言を言うように思考が巡っているんだけど、みんなはそうではない?

・わたしは日本語話者だから思考も全部日本語だけど、英語とかフランス語だったら思考も全部その言葉なんだよな、とか、多言語話者って思考は何語なんだろうとか考えたことがある。でもそもそもそういう思考のプロセスを踏む人と踏まない人がいる?

・noteにいる人は常に思考している人が多そうだからマジョリティになれるかもしれないけど、一般的にはそうでもないのか?街頭調査をやってほしいな。そして違う思考をする人は逆にどうやっているんだ?

・ちょっと違う話だけど、本を読む時に頭の中に映像が流れない人がいるっていうのも本当ですか?わたしはいつも登場人物の容姿を想像して、物語を頭の中で映像処理している。映像はアニメなことが多いから、人物の絵柄は直近で読んだ漫画に近くなる。

・博物館みたいに色んな人の脳内を見学できる施設があればいいのにな。みなさんはどうやって思考していますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?