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カレーとハヤシの自我(2024年7月21日の日記)

・暑い。今日はかなり汗をかくだろうことはわかっていたので適当なTシャツで家を出たら上下黒だったことに気付いて熱に苦しむ羽目になった。でも一緒にいた知人は「黒じゃなくても暑い」と言っていた。どの道地獄だ。

・汗だくになったあとにカレーを食べた。

・カレーライスとハヤシライスがある店に行くとかなり迷う。その場合はわりとハヤシにしてしまう確率の方が高いのだけど、大体食べながら「カレー食べに来たんだったな」と思うのだ。ハヤシライスはうまいし好きだけど、食べてる最中にずっとカレーが背後からこちらを見てきている気がしてしまう。でもカレーを食べたら食べたで、今度は背後にハヤシがいるのだ。何なんだお前ら。

・その点この店には「あいがけ」という神をも恐れぬメニューがあったので(別に珍しくも無いんだろうけど)迷わず頼んでしまった。優柔不断への救済措置感もある。交互に食べていると、背後に立っているカレーとハヤシが順番に入れ替わる。結局どっちも食べているんだから背後に立たないでほしい。ご飯の堤防が崩れてカレーとハヤシが混ざり合う瞬間は食べる手を止めて混ざり合う薄黄色と赤茶色を眺めてしまった。カレーとハヤシが混ざるところを初めて見たな。以前コーヒーと牛乳に自我があるとして、コーヒー牛乳になる時はいつまで互いの自我を保っていられるのか、みたいな話を読んだことを思い出した。今はどっちの自我が勝っているんだろう。


・普段より少し早い時間に散歩にでかけたら、いつも通っている人気の無い住宅街の道のど真ん中に人が立っているのが見えて、思わず脇道に入って回避してしまった。背格好からして女性っぽかったんだけど、仁王立ちしてたんだよな。暗かったから表情までは見えなかったが、さすがに夜の23時にこんなところで仁王立ちしている人の脇を通り過ぎるのは怖い。ゲームだったら絶対に回避できない戦いが始まるんだろう。ちょっと強めのポケモンを出してくるぞ。

・公園の水場にサギみたいな鳥がいた。鳥は夜目が効かないから見かけるのは珍しい気がする。周囲はかなり暗いのに、鳥の白い体が光っているみたいに見えて不思議な感じだったな。写真を撮った時にうっかりフラッシュを焚いてしまったのにまったく反応が無かった。この場から動かずじっとしていたけど光も見えないのかな。

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