ほう……となる時間(2023年12月30日の日記)
・年末の都会を見物しに来たよ。
・人が多い。でも人の多さはいつものことだと思うから、年末だからといって増えているのかはよくわからない。仕事をしている人が減っているぶんプラマイゼロなのかな。ただ荷物の大きい人が多くて余計にわさわさしている感じはある。東京駅の新幹線入口がちょっとすごいことになっていた。
・東京に住んでいる人で、本当に東京出身の人ってどれくらいいるんだろう。地方から出てきた人の方が多かったら、年始は逆に東京の人口は少なくなるんだろうか。それ以上に遊びに来る人も多いから同じかな。
・電車を降りると、まず左右どっちに行けば改札の階段があるのかわからないので何となく人波に流されていくことになる。たまにこれで全然違う乗り換えのホームに辿りついてしまうことがあるから、流されつつも自分がどこに向かっているのかは常に注意しておく必要がある。電車を降りてすぐさっと歩き出せる人は、この駅に慣れているのか、直感で行先がわかるのかどっちなんだろう。
・銀座のヤマハ本店に行こうと思い、まず東京駅で降りた。前はここから地下鉄に乗り換えて銀座何丁目かに行っていた気がしたが、地図アプリで調べたら東京駅から2キロくらいで着くみたいだ。そのくらいなら地下鉄のホームに行くのと大差ないんじゃないかと歩いてみることにした。東京の街は歩いているだけで面白いな。人が多すぎて誰も細かく他人を見ていないところは本当に良い。ただビルや店が多すぎて目に映る情報量に頭が追い付かない。横に店が並んでいるだけじゃなくて、縦にも並んでいる。X軸とY軸両方を見るのは疲れるぞ。
・時々行列が出来ていると何の店なのか気になってしまう。大体何かおしゃれなお菓子の店だったりしたが、ルイ・ヴィトンの前に長蛇の列が出来ていたのは何だったんだろう。ルイ・ヴィトンて並ぶようなイベントが起こるのか?選ばれた人間にのみ整理券を配って並ばせることなく客を捌きそうなイメージがあるが、案外そうでもないみたいだ。しかしルイ・ヴィトンに並ぶ人々は、他の行列の人よりも心なしか堂々たる様子に見える。意外とラフな格好の人も多くて、前に本当のお金持ちはごてごてした金持ち然とした服装をしない、という話を聞いたのを思い出した。ダウンジャケットにジーンズ、スニーカーみたいな格好の人が年商○億とかだったりするのだろう。末恐ろしいな。
・今日の目的の一つ。
・東京では有名な縁切り神社の豊川稲荷東京別院だ。ちょっとここいらで神仏の御力を借りようかと思って……。今の自分の置かれている状況が神から見てどうなのか、切るべき悪縁なのかそうでもないのか。
・ネットの口コミには「境内に入った瞬間ピンと張り詰めるような澄んだ空気を感じました」とか「有数のパワースポットのため気が満ちていて……」と書いてあってはえ~と思ったが、そういうのはよくわからなかった。わかったらおもしろいだろうにな。縁を見てもらってあまつさえ切断をお願いするのだからと多めにお賽銭を入れてきた。唱える名前がふたつあったのだが、ひとつ覚えるので精いっぱいでふたつめはむにゃむにゃとなってしまい、何も言わないよりもより不敬だったかもしれない。頑張って覚えようとはしたんです。
・夜にモネ展に行った。モネを見て「ほう……」となる時間。正直わたしに美術の知識は無いし、美術史もふんわりとしか知らない。ただ絵を見るのは好きなので、「きれいな絵だな」と思った。それ以上の感想は出ない。モネは水辺の絵が多くて好きだ。
・足が疲れた。最近は夜に散歩をすることが増えて脚力が鍛えてられてきてはいるが、それでもあまりクッション性の無い靴で長時間歩くと、足の裏に長年あるイボ状のものが足に食い込んで痛む。部分的に皮が厚くて固くなっているから、定期的に爪切りで皮を切り取っているものの、再生するとまたそこだけ厚くなる。どれだけ足に筋力を付けても、この痛みがある限りは長時間歩けないのは不便だ。貼って取り除くテープを買ってみるか。
・ちゃんと昨日の夜にモバイルバッテリーを充電して、朝鞄に入れるところまで忘れずに出来て感動していたのに、肝心のケーブルを忘れて何の意味もない電力の塊だけが一日中鞄の中にあった。何ならケーブルがあればその辺のカフェでコンセントを使えたというのに。
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