見出し画像

本で得たあぶく銭(2023年12月29日の日記)

・職場に秘密基地を作っちゃった2人組が停職になるニュースを見た。

・いいな~~~~~~~~。

・前の職場はこっそりひとりになれる場所がたくさんあったし、実際暇なときは20~30分程度そこで休憩してても人に気付かれなかった。適当に備品整理してて~とか掃除してて~とか言えばよかったし、聞かれることもあんまりなかった。今は普通のオフィスビルだからひとりになれる場所はトイレか階段の踊り場くらいしかないし、そもそも部屋以外でする仕事なんか無いから長時間席を外す理由も無い。今の状態が多くの人にとっては当たり前なんだろうけど、如何せん新卒から5年間そんな感じの場所で過ごしてしまったので割と苦痛だ。つくづく同じ仕事内容を続けられるものなら続けたかったな、と思ってしまう。

・秘密基地作りたいよ。ひとりになれる場所が欲しい。いや、就業時間中なんだから、そんな欲求自体が許されないことはわかっているんだけどさ。退勤後に好きなだけひとりでいればいいけど、やっぱりちょっとは人目に晒されないでいられる時間を挟みたい。そのせめてもの緩和として昼休みは自分の車の中でぼんやりしているのだ。あの時間は貴重だ。


・もう二度と読まないであろう本や漫画をブックオフに売りに行った。なかなか行けずに部屋のすみにでかい袋が鎮座していたけど、仕事の帰り道にもでかいブックオフがあるから車に積んでおきさえすればとっくに売れていたのにな。

・だらだらしていたら夜になってしまったので慌てて向かったら19時に買い取りカウンターが閉まっていた。時間は19時20分。閉店は21時だから余裕だなと思っていた。でかい店舗はそれだけ持ち込まれる商品も多いし、査定に時間もかかるから早くに閉まるのだろう。ブックオフに物を売ったことなんて無かったから知らなかった。

・知人とラインをしていたのでその旨を伝えたら、別の店舗ならまだ受け付けているかもと言われて近場の別店舗へ行ったらすんなり受け取ってもらえたし、50冊近くあったのに10分程度で呼ばれた。まあ大して価値のある本が無かったのだろう。どの本が一番高値で売れたのか知りたいなと思っていたら、レシートに全部書かれていた。

・一番高く売れたのは「舟を編む」の200円だ。三浦しをんの小説で、映画にもなっていた気がする。辞書を作る話。これが一番高く売れたのは結構意外だ。わりと昔の作品だしなあ。次に高かったのは「ゆるキャン」の100円。それ以外はほとんど5円だ。

・42冊売って、1,030円。正直もっと安いかと思っていた。とはいえ、買った時の値段を思えば大暴落だ。この本たちを全部買うのに、一冊700円だったとしても3万円程度はかかる。しかしそれはもう致し方ない。

・売りに行く前、メルカリに出した方がお金になるかもと思ったが、この本たちすべてを写真に撮って出品して売れたら梱包して郵送という過程を思うだけで気が遠くなった。それに「ゆるキャン」のような現在も人気の漫画ならまだしも、もう何年も前の文庫本なんかはメルカリでも売れる可能性は低い気がした。それにわたしはもうこの部屋からこの本たちを削除したいのだ。メルカリに出して売れるのを待っていたら、どのくらい時間がかかるのかわからない。その間これらはずっと部屋にあることになるのだ。

・本を売ったお金で寿司を食べた。どうせあぶく銭なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?