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面白さが面白さを馬乗りで殺す(2021年6月27日の日記)


・朝鮮飯店って横を通ると車に乗ってても焼肉の匂いがするからすごいなあ。


・今日は仕事の予定が18時で終わるはずだったのに結局20時半でびっくりした。2時間半おすことあるんかい。どういうスケジューリングしてたらそうなるんだ。仕事の終わりが100%客に左右される仕事だ。

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・帰りが遅いと閉店間際のスーパーに行けるところはいいな。

・疲れたなと思いベッドでゴロついていたら案の定寝てしまい、こんな時間に目が覚めて日記を書いている。4時半だってよ奥さん。この時間でも外はずいぶん明るいってことは起きてみないとわからなかったな。

・完全に目が逝っちゃってる耳鼻科医が耳かきを持って追いかけてくる夢を見ていた。追いかけられる夢は最悪だ。しかもヤブ医者に追いかけられているのだから命の危険がある。

・寝る前はいろいろと書くことを考えていたが、一回眠りを挟むと何だかよくわからなくなってしまったな。書こうと思っていたことの大部分が、今日書いてしまうと身バレする可能性があることに気付いてしまった。後日、後日書こうね…。


・週に一度のサークル活動のようなことをしており、そこに行くと比較的集団と呼べる人数でやんややんやと話すことになる。みなかなり面白い人々で、頭もよく話の運び方や切り返しがうまい。自分もその「話がうまく面白い人々」の仲間になりたいのだが、正直かなりうまくいかない。「何か面白いこと言おう」と思ってしまった瞬間が終わりの始まりだ。わたしの場合、「何か面白いこと」と思い脳内で意識的に生成された「面白いだろうと思う発言」は大抵面白くない。言葉が死んでいる。何か「ウケよう」とした大げさな言葉選び、不自然な誇張…これらが「面白さ」の息の根を確実に止めようとするのだ。面白さを求めた結果面白さを馬乗りで殺す矛盾。

・そうやって「面白さ」を意識した発言はほぼウケないし、最悪の場合変な空気が流れる。そうなればもう切腹ものだ。また「他人の土俵」に乗るのもわたしは下手だ。とくに話を振られなくとも、他人の話にさりげなく乗っかって、まるでセッションでもするかのようにうまく話を盛り上げ発展させるのがうまい人もいる。

・「面白さ」を意識せず、とくに言うことが自然と出てこないならば無理せず聞きに徹する。毎回、失敗したと感じた時は必ずこれを肝に刻むはずなのに、次の時にはまた同じことをする。「面白くなりてえんだ!」という面白の戦闘民族がいつも顔を出してくるのだ。だがこいつは前のめりなばかりでまったく面白くはない。

博士「自然体がいちばんということじゃな。無理して「面白いこと言おう」と思っているやつの発言は何よりサムいんじゃよ。」

・幸いサークルの人々は面白い上にみな良い人なので、わたしの何気ない話を聞いて笑ってくれる。スベり倒すこともあるが。


・「話がうまくなりたい」

・その気持ちにより生まれたさまざまな失敗と、それを思い出してベッドでのたうち回った夜で人生が構成されていく。

・君はどうだ?


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