ビルの上の彼岸花(2022年10月25日の日記)
・毎日デスクに座って仕事をしていると、如実に感じるのだが、どんどん腹が出ている。
・どんどん出ている。
・確かに昨日鍋いっぱいの野菜ワンタンスープを食べたから胃の中は許容量をオーバーしている。それを鑑みても日に日に腹が出ている。ベルトの上に乗る肉が増えている。由由しすぎる事態。ただでさえ加齢で代謝が落ちてきて痩せにくく太りやすくなっているというのに……。なのにわたしは昨日駅前でロールケーキの切れ端を焼きそば用のパックひとつ分買ってしまった。
・東京に行った時に微妙に時間が余ったので、池袋のジュンク堂に行った。こういう時にでかでか本屋さんに行くのが楽しみなのだ。今度は1日本屋にいるために東京に行ってもいいかもな。さすがに土日なのでかなり混んでいたが、もうあのすごい、大量の本を前にして高まりが抑えられない。ここ数ヶ月で一番興奮したかもしれない。図書館よりも本屋にわくわくしてしまうのは何なんだろうな。図書館だって本はたくさんあるし、しかも無料で読み放題だ。財布も痛まず高まりそうなものだけど、やはりあの静けさと落ち着きなんだろうか。並んでいる本もどっかりとその場にあって、落ち着いているように感じる。本屋の本は「買われていく」ものなぶん本自体も浮き足立っている感じがする。特に特設コーナーや新刊コーナーなんかの本がそうだ。やつらはしゃいでやがる。なかなか売れていかない「歴史」とか「数学」ジャンルの奥の方にいる古い本なんかは、ほぼ図書館に近い落ち着きを持ってそこにいる。
・図書館は静かだけど、本屋は店内放送や人の声もあってそこそこうるさいのも、浮き足立つ理由のひとつなのかもな。
・あらゆる棚で足止めをくらっていたら乗る予定の電車の20分前になっていて、あわてて目星を付けた本を抱えてレジに向かう。カゴにキープしておこうかと思ったけど、厳選した後に戻す手間を惜しんだんだよな。結局どこにあったのか忘れてうろうろしてしまった。
・というか頭の中では急いでいるのに、全然関係ない棚で3回くらい引っかかった。本の引力なのかわたしの注意力がごみくずなのか。
・東京の道を行く人たちって、どの程度がこの都内に住んでるんだろう。なまじ人が多い分、どこから来てどこへ帰っていくのかと思ってしまう。半分くらいは他所から来ているのかな。建物も隙間なく並んでいるから、この中のどこに人が住んでいるんだろうと思う。
・ビルの上の彼岸花。
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