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コマンドA「はこぶ」(2024年9月28日の日記)

・本当に疲れました。久しぶりに後頭部にでっっっかい「疲」の石像がのしかかってきている。誰ですか?コエカタマリンで「疲」を飛ばしてきたのは。怒らないので全員顔を伏せてやった人は黙って手を上げてください。

・引っ越しの手伝いを朝早くからしていた。もう引きこもりにはしんどいことこの上無しなんだけど、引きこもっていることを隠しているコミュニティだったのでなけなしのエネルギーを雑巾絞りで迸らせて頑張りました。無限に段ボールを運んでいた。持ち上げる時には面倒でも膝からいくように努めたのでそこまで腰にダメージは負っていない気がする。どうかな。

・作業過程の中で、これは複数の屈強な成人男性の力を借りないと無理だぞということがあり、何でも屋さんに人間の派遣を依頼した。ちょっと古い言い方をすると「万屋」だ。今日び「万屋」という名称は創作物の中でしか聞かないけど、一応現実にも存在しているんだよな。1人あたり時給3,000~4000円程度のお金を払ったらしいが、おそらく本部に仲介料を中抜きされて、本人たちに支払われるのは2,000~2,500円程度だろうか。普通のバイトだったらまあまあ割が良いが、引っ越しのような重労働を考えたら釣り合ってるのか?とも思う。依頼内容の中にはもっと軽作業寄りのものもあるだろう。それと同額だったら何か気が重くなっちゃうな。重労働を主軸にすれば軽作業をラッキーだと考えられるか?それとも仕事内容によって支払額も多少違うのだろうか。

・しかし自分たちで決められるわけじゃない「依頼内容」という部分で時給が変わってくるのは何となく不本意な気がするな。拘束時間は同じだろ、とも思うし、お金がたくさんもらえるなら大変でもずっと引っ越し作業をしてるよ、という人もいるかも。あと、引っ越し作業で2,000~2,500円だったら軽作業なんて普通のバイトくらいの時給になってしまいそうだ。突発的に知らない場所で知らない人と知らない作業をするのに普通のバイトと一緒だったら初めから普通のバイトをするな。その方が仕事を覚えるのも一回で済む。

・そもそも覚える必要があるような複雑な仕事を何でも屋は受けないのかな。引っ越しは作業こそ重労働ではあるけど、課せられたコマンドは「はこぶ」がほとんどだしな。それが一番大変なんだけど。


ココスのフェアで唯一シャインマスカットじゃないやつ

・冷水のシャワーを浴びて冷えた体をベッドの上に投げ出す瞬間、そこだけを切り取れば労働も悪くないと思える。「ドラえもん」で、他人のしたことを何でも追体験して楽しむことができるひみつ道具があった。のび太はそれを使ってスネ夫のバカンスを追体験したりしていたが、22世紀デパートに市販の「体験シリーズ」があったら、その中には「労働終わりの解放感とほどよい疲れからの入眠」が絶対ある気がする。わたしはそれを手に入れたら、何もできずにぼんやりと過ごした一日の終わりに再生して、虚像でも一日の終わりに辻褄を合わせようとぎょりぎょりするのだろうな。

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