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電音部1stLIVE -Make Waves- DAY1感想

 10/30、立川ステージガーデン。電音部のライブが開催された。コンテンツの始動前あたりから、『現地』という言葉は少しずつ縁遠くなっていた中ではじめての大きなライブが無事に開催されたのは嬉しいことでした。本当に。筆舌に尽くしがたい、という表現が一番合うような感情であるためここは手短に。

 さてここからは、各WAVE(電音部1stLIVEでは、セトリのブロックをWAVEという名称で表現していた)のとくに印象深かった曲や演出について書いていこうと思う。半分は備忘録、もう半分は少しでも多くの人に知って欲しい気持ちで。とはいっても音楽にも舞台表現にも詳しいわけではないので、抽象的な話がメインになってしまうが少しでも自分が現地で感じたものを伝えられていたら嬉しい。


1st WAVE 

 good night baby(犬吠埼 紫杏)
 最初に登場するエリアはハラジュク。結構濃いところから来るけど、一曲目はなんだろう…?って思っていた中で音が流れ始めた。
 その瞬間に、この曲以外考えられなくなったし素晴らしいライブになる予感がした。コンテンツの開始が発表されて、何気なく覗いたホームページで流れてたあの曲。ここから自分は少しずつハマっていったのだと思い出す。古参名乗れるなあとか、絶対来るコンテンツだと期待していたあの頃。待ちわびていた大型イベント初日にふさわしく、最初から素晴らしかった。

 シロプスα(神宮前参道學園)
声が出せない。だから腕振りと、飛び跳ね(ている気分になれるモーション)を全力で。サイケデリックでユーモラスで、毒々しさもある。だけど何よりまずカワイイ(カワイイは片仮名が適切に思える)ハラジュクのラストを飾る曲として最高だった。そのうち自由なライブになったら、全力で声上げて飛び跳ねたい。

2nd WAVE

 一番好きだったのはこのWAVE。光の演出が見事すぎて、それだけで表現を感じ取れるようにすら思えてしまった。シブヤエリアは帝音国際学院、『最強』と名高い学校という設定。だからこそ、他との絶対的な差(≠違い)をどうやって見せつけるのかと気になっていた。どのように表現していたのか、自分なりの解釈を書いていこうと思う。

 ペトリコールを渡って(瀬戸 海月)
 完全。静謐。テーマカラーの青を基調とした照明が、曲調とともに美しい空間を作っていく。その中で、差される赤。イメージとは正反対にも思えるような強い色が、完全の中に潜む不調和や狂気を醸し出す。直前にノベル版を読んでいたが、そこで描かれていた瀬戸 海月の深い感情が舞台にも映し出されているようで思わず息を呑んだ。それを踏まえると入りのノイズ混じりな音や、間奏の雰囲気もただカッコイイに終わらず恐ろしいまでの情念を感じ取れるような気がする。現地で聴いたおかげで、よりこの曲への理解や愛を深められた。

  Shining Lights(鳳凰 火凛)
 舞台には最強のDJ、鳳凰 火凛がいた。テーマカラーは敢えて言うなら赤なのだろうが、そんなもの関係ないからお前ら全員付いてこいと言わんばかりの色遣い、光量、ダンス。一歩間違えれば統一感のなさや喧しさすら感じてしまいそうな表現がギリギリのラインを通っているのか、あるいは上の次元に昇華されているのか。最強の所以を一つの曲で魅せつけられたなって思う。
 ここからは電音部の話じゃなくて、健屋さんの話を少々。
 自分は電音部リリース前後にVtuberを見始めたのだが、キッカケは鳳凰 火凛役の健屋 花那さんだった。それまでは存在は知っていたけど興味の欠片もなかったのが、この人ビジュアルカワイイというちょっとした関心から、第一歩を踏むことになった。正直、動画をたくさん見たわけでもなくメンバーシップに登録したわけでもない。それでも一番最初に好きだなって思ったVtuberで、今も誰が好きかと言われたら一番に名前を挙げる人。だから今回、その人を初めて現地で見たっていう感動もすごくあった。いまは勉強で通常の活動は中止しているが、イベント等で精力的に活動している姿を見ると頑張ろうと思える。帰ってくるまでに少しでもアーカイブを見ておこう。これを読んだ人も見よう。

3rd WAVE

 いただきバベル(黒鉄 たま)
 六本木のバーから来た黒猫。この曲と、Catch a fireが大好き。DJが流すアガる曲ってこういう感じなんだろうなっていう未知へのワクワクを感じることが出来るから。(クラブとか本当に一回も行ったことないので)
 今回はソロ曲一回は歌う流れだからどっちかは聴けそうだなっていう期待は途中からずっと膨らませていた。実際、生で歌うのはめっちゃキツい曲なのでは?とか思っていたけどそんな杞憂を取っ払うような、リズミカルで縦ノリしてしまうような歌唱。白金で遊ぶ黒い猫が舞台でも躍動していた。

4th WAVE

 Mani Mani(東雲 和音)
 
クールの王道を突っ走るようなこの曲。最初に解禁されたアキバエリアで、いわゆる青の系譜を感じさせるエッセンスと電音部というコンテンツの色はこれだって伝えてくるようなサンプリングされた波や海の音。EDMとか全然疎い自分にもわかるような違う世界の音楽。そしてサビの最終フレーズが大好きで、音も歌詞も高まりを感じるところが本当にいい。トアルトワのオシャレな感じとはまた違う、純な感情の発露。

 アイドル狂戦士(茅野 ふたば)
 
イエーーーーーーーーーーーーーイッ!!!
 もはや言うことはこれだけで十分な気もする。曲進むごとにノッてきたのか、どんどんシャウトのテンションが上がってきてラスサビ前の「転調ーーーー!!!!」は熱量全開だった。ライブならではの熱を感じる曲代表と言えばこれだよねって実感できて、次は無礼講のほうもやってほしいなあって思ってる。その時には、全力で暴れられるようになってるといいな。

FINAL WAVE

 Misty Love(白金 煌、灰島 銀華)
 
白と灰。金と銀。16bit調でレトロなジャケット画像が大好きで一時期めちゃくちゃリピートしていた。この二人がラブソング歌っているという事実だけで、さまざまな想像や二次創作が生まれる気しかしないよ。往年の名曲かのような二人の歌がここで聴けるとは思っていなくて、流れてきた瞬間に硬直してしまった記憶がある。スタイリッシュの極致だし、願わくばジャケットのように二人寄り添う姿を見たかった。冒頭のポーズは意識していた感じはしたけど、もっと近くに。この二人からしか生まれない距離感を見たい。

 Hyper Bass(神宮前参道學園)
 はい…ぱぁ…べぇす…♡はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇす…♡(スゥー…)はい…ぱぁ…べぇす…♡はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇす…♡(ベェス…)べぇす…はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇす…♡はいぱぁべぇすべぇすべぇすべぇす…
 ウィスパーボイスと響く重低音。足や身体の内部に響くような重低音は絶対に家じゃ聴けなくて、現地でしか感じ取れない音。1st WAVEで流れなくて正直すごく凹んでいたのだけど、ちゃんと聴けて本当によかった。現地行くたびに流してほしい。マジで。

おわりに

 Day2のチケットを取らなかったことを大変後悔している。なので次はサンリオピューロランドに行く予定。当たってくれ。
 あとは電音部好きな友達が欲しいな。

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