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自分の行動を考える!

行動の構造化する?

 行動の構造化とは、活動や行動、物の位置などを細かく区切り、「何をするのか」をはっきりと示す方法の事です。耳から得た情報は、記憶に残りにくく、順番を覚えたり、優先順位を決めたりすることは難しいため、行動の構造化が有効となります。



時間の構造化が、比較的長いスパンでの構造化をねらいとするのに対して、行動の構造化では、ある特定の場面や状況に限定した、短いスパンでの構造化をねらいとしています。



「手を洗ったらおやつ」とか、「勉強したら絵本」のように、頑張ったあとにはいいことがあるんだ!という楽しみな手続きも含めることで、ちょっと苦手な活動に対するモチベーションを高める効果が得られることもあります。



また、日常生活のルーティンとなっているような、起床時や就寝時、帰宅時などの行動を構造化することで、「毎日同じことを何度も言う」ことを避け、子どもが自分で考えて、気づいて行動することを促すことにもつながります。ここでも、文字や絵、写真などで提示すると良いでしょう。



 行動の構造化を行うことで、「つまずきやすい手続き」に気づくことができたり、ほめる回数を増やしたりすることができることもあります。



たとえば、「朝の準備が遅い」という課題を持っている子どもに対して、①7時に起きる、②顔を洗う、③歯を磨く、④ごはんを食べる、⑤7時45分に学校へ行く、などの手順を示しながら観察することで、③の歯磨きの場面で時間がかかっている、など、重点的に声掛けをするポイントがわかりやすくなります。また、「朝の準備が終わって学校に行くときにほめる」だと、1回しかほめるチャンスはありませんが、①起きたらほめる、②顔を洗ったらほめる、と、それぞれの手順ごとに、ほめる声掛けをするチャンスが増えて、子どもの自信にもつながるでしょう。

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